猛暑にあえぐ月見月、皆さんはいかがお過ごしだろうか。日本では40度を超える地域が続出しており、日が落ちても蒸し暑く感じるだろう。一方で、暑さには慣れっこのダバオ市民でも、異常気象による凶作には頭を悩ませる。
ダバオ市の農業局は、8月にカダヤワン祭が対面のイベントとして復活し、観光客の流入が予想されるため、近隣の地域からドリアンを調達して供給を増強している。
しかし2022年上半期での収穫量は、過去3年間の平均である15000トンの5分の1程度にとどまっている。
ダバオ市農業局長のエドガルド・A・ハスペ氏(Edgardo A. Haspe)は、供給不足の原因は地球規模の気候の変化に伴う異常気象で、木の実の生育サイクルに影響があるためと説明した。
「今、私たちの気候は協力的ではありません。例えば2020年には、カダヤワン祭の時期に豊富な収穫がありましたが、パンデミックのためにイベントができませんでした。しかし、対面でのお祝いが許された今、悲しいことに今度は十分な収穫がありません。」と、ハスペ氏は先週のI-Speakメディアフォーラムで述べた。
カダヤワン祭とは、アポ山、ドリアン、ワリンワリンという植物(別名: バンダ サンデリアナ)にちなんでアポ・ドゥワリン祭と呼ばれていたもので、街の自然の恵みを祝う、収穫期のピークに合わせた伝統的なお祭りだ。
カダヤワン祭・実行委員会のスポークスマンであるダバオ市議アル・ライアン・S・アレハンドレ氏(Al Ryan S. Alejandre)によると、委員会は公園のひとつに果物生産者や業者が新鮮な商品を直接販売できる専用スペースの設置を提言しているという。
ダバオ地方の他の地域や近隣のCotabatoの一部から、ダバオ市に供給するドリアンの混載業者がすでに準備中である。
ハスペ氏によると、同市のドリアンの年間平均収穫量は12,000トンであった。過去3年間では、2019年に15,485トン、2020年に17,000トン以上、2021年に12,930トンとなっている。
2022年前半の収穫量は3,000トンに過ぎなかった。
高地にはまだ収穫を待つ果物があるが、祭りの期間中に予想される需要に対して十分ではない。
2022年7月18~24日の1週間当たりの新規感染者数は、日本がおよそ97万人と世界で最も多くなっており、より世間的にマスクをはずしづらくなってしまったおそれがある。まだまだ気温は下がらないので、熱中症対策という点から、適宜マスクをはずす習慣を心がけてほしい。