【News】オンライン開催のカダヤワン祭が無事終了、3日間を振り返る

美女

8月20~23日にかけておこなわれたカダヤワン祭も無事に終えることとなった。2年連続のオンライン開催となったが、去年ともテイストが違うお祭りとなった。今回はどのような3日間となったのか振り返っていきたい(各動画のリンクも貼ったので、そこから実際の動画を視聴できます)。

カダヤワン祭の開催に先立ち、ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、「私たちダバオ市のコミュニティがより強固になることでコロナ禍から抜け出せるようにするためにも、私たちのルーツを見つけ、豊かな伝統文化を称えましょう」とコメントした。サラ市長の言葉にもあるように、今回のカダヤワン祭は、ダバオ市の民族や文化について分かりやすいように伝えるコンテンツが充実していたように思う。

ダバオの民族について伝える番組「Tribu Kadayawan」(Part1 / Part2)は、番組のホストが民族の住んでいる場所に実際に訪れ、民族や文化について紹介する内容になっている。話しているのはビサヤ語だが、下には英語字幕がついているので分かりやすい配慮がなされている。現地料理を紹介する番組も設けられた。

また、民族ダンスコンテスト(Sayaw Kadayawan)民族ダンスパレード(Indak Indak sa Kadayawan)は、同じダンスでも雰囲気が違うのが良かったと思う。Sayaw Kadayawanは照明を活かしたショー、Indak Indak sa Kadayawanはパレードではないものの元気が伝わってくるようなショーとなっていた。

民謡作品コンテスト(Tunog Kadayawan)ファッションショー(Habi Kadayawan)も、民族へのリスペクトを感じつつも、現在のテイストが混じっていて、ダバオだからこそ作れる雰囲気を醸しているのがよかった。

オンライン開催ではお祭りの活気を五感で感じることができないかもしれない。しかし、サラ市長がコロナ禍で制限がある中、ダバオ市が何とかしようと戦っている様子を忘れないことにつながるとコメントしているように、今回のカダヤワン祭のために作られた映像はずっと残るし、ダバオ市民が民族や文化について知るための資料となったことは間違いない。さらに、リアルタイムで観られなかった人も、同じものをいつでも、どこからでも観ることができる。これらのオンラインの利点は大きいものがある。

カダヤワン祭が終わった8月22日、サラ市長は、カダヤワン祭のFacebookページにメッセージを残している。その一節には「新型コロナウイルスとの戦いが終わったら、市民みなさんでカダヤワン祭を街中で楽しみましょう」という言葉があった。コロナ禍が終わり、以前のようなカダヤワン祭を迎えることができたなら、それはとても楽しい時間となるだろう。