メリークリスマス!皆さんはどのようなクリスマスをお過ごしでしょうか?フィリピン人も独自のスタイルでクリスマスを楽しんでいますが、世界各国で働くフィリピン人はどのようなクリスマスを楽しんでいるのでしょうか?いろんな家族のクリスマスの様子を、ちょっと覗いてみましょう。
カナダに住むフィリピン人女性は、旦那と3名の子どもと11回目のクリスマスを迎えた。アメリカの地では、ダバオクリスチャン高校で教員を勤めていた女性が、7回目のクリスマスを迎えた。このように、ダバオから遠く離れた地で、クリスマスを迎えている人たちもいる。出稼ぎに出る人が多いフィリピンならではという感じもする。
アメリカ合衆国カリフォルニア州では、看護師として勤務するダバオ出身の男性がクリスマスを迎えた。奥さんと子どもと一緒に、ダバオでのクリスマスはもう13年も迎えていないという。一方、イギリスで働く看護師の女性は、予定が合えばフィリピンに帰るようにしているという。最後にダバオに帰ったのは2018年のこと。マニラとダバオにいる家族を、旦那と娘で訪問した。
イギリスに住む別のフィリピン人夫婦は、毎回クリスマスになるとフィリピンのクリスマスランタン「パロル」を作るという。そして、近隣のイギリス人や通り行く人たちが、それを見てほめてくれるという。この夫婦に「フィリピンのクリスマスで恋しいと思うものは?」と聞いたところ、二人は家族で集まること、9月の初めごろから始まる素晴らしいデコレーション、クリスマスキャロル、夜遅くまでプレゼントを開けることなど、たくさん出てきた。
なかには、距離に関係なく、フィリピンスタイルのクリスマスを楽しんでいるところもある。アメリカに住むダバオ出身の女性は、ダバオ出身の人たちを招いてホームパーティーをおこなっている。一人ひとりがみんなでシェアするために特別な料理を持ち寄って食べるという。このパーティーの一番の楽しみは「残り物」。みんな次の日のお昼ごはん用にご飯を持ち帰るので、次の日はご飯を作る必要がないという。
カナダのバンクーバーでは、フィリピン商品が並ぶマーケットが開催されている。プト(フィリピンの米粉でできた蒸しパン。お祝い事で食べられる)、クチンタ(プトと並んで定番の餅料理)、ピチピチ(キャッサバに砂糖を混ぜて蒸し、チーズを最後にかけたもの)など、たくさんのフィリピン料理が並ぶ。ここにいればフィリピンにいるような感覚を味わえ、フィリピンのものがたくさん売っているため、この土地に住むフィリピン人はとても気に入っていると語った。
世界のどこにいても、母国を愛する気持ちは変わらない。今日も世界のどこかで、フィリピンスタイルのクリスマスを楽しんでいる人たちがいることだろう。皆さまも素敵なクリスマスをお過ごしください。