都市交通管理局(CTTMO)は、ダバオ市内を走るジープニーなどの公共交通機関の運転手に、定員の最大70%までしか乗客を乗せてはならないと呼びかけた。そして、許可された人数以上が乗った車両を見つけた際は、500ペソの罰金を課すと注意を呼び掛けた。
CTTMOのDionisio C Abude所長は、警察官がルールを守るようパトロールしており、違反者には切符を切っているので、車両内のソーシャルディスタンス確保を必ずするようにと呼び掛けた。そして、乗客を仕切るシールドの設置義務が解除されたことを考慮に入れて、警察官は定員の最大7割の乗客数が守られているか特に見ていると述べた。
そして、「もし警察官が停止を呼びかけ、捕まると、切符が切られます。切符がなければ、同じことを繰り返すからです。警察官は積み込み場や黄色い枠線を通り過ぎるのを見ています。警察官が定員以上の乗客が乗っているのを確認したら切符を切ります。繰り返せば、不利になっていきます」と語った。
そして、Abude所長は、必要以上に多くの乗客を運ぶ運転手は危険だと指摘すると、自分を律する必要があると述べた。確かに、先日発出された市長令によってジープニーなどの公共交通機関では乗客を区切るシールドを付けなくてもよいとされた。しかし、運転手のマスク着用と車両内でのソーシャルディスタンス確保は継続して必須となっている。制限が解除となっていても、基本的な感染対策は徹底してほしいというメッセージが伺える。
ダバオ市では数々の規制解除により人出も増えている。しかしながら、世界を見ると感染拡大が続いている国が見られるのも事実だ。いつ次の感染の波が来るかは誰にも分からない。だからこそ、公共交通機関だけでなく、日々の生活の一つひとつで今までの感染対策を継続できればと思う。