2021年10月19日(火)、ダバオ市観光事務所(CTOO)の所長のテクソン氏は、パンデミック以降停止しているダバオ国際空港発着の国際線が10月31日から再就航するにあたり、ダバオ到着後に必要となる乗客の隔離場所を確保するため、市内の各ホテルが隔離プランを用意するなど、再就航に向けて混乱が起きないよう着々と準備を進めていると語った。
10月31日から再就航するのはシンガポール‐ダバオ間のフライトでシンガポール航空の子会社であるスクート・タイガーエアーがオペレーションを請け負う予定だという。同ルートはパンデミック前に同じくシンガポール航空の子会社であるシルクエアーが就航していた。就航スケジュールは10月31日から2022年3月6日まで、週3回の予定で機体はエアバス320が使用されるということだ。
ダバオ国際空港に到着する全ての乗客は市の条例によりフライトの72時間以内にPCR検査を受け、陰性証明書を取得する必要がある。またシンガポールはフィリピン政府が定める新型コロナウィルス感染状況区分でグリーン国指定を受けていないため、同国からの到着客はワクチンを完全に接種した者で10日間、接種していない者で14日間の隔離が義務付けられている。
ダバオ以外では、バコロド、カガヤンデオロ、イロイロ、マギンダナオ、ブトゥアン、セブプロビンス、ギマラス、ネグロスオキシデンタル、パガディアン、タクロバンの国内10都市で空港到着時に求められてきたPCR検査の陰性証明書が今後は当局から求められることはないと格安航空会社セブパシフィック航空が発表しているが、乗客の負担となっていたPCR検査が不要となったこと、移動規制が緩和されていることで今後は地方都市への増便が期待されている。