ダバオ市とサマル島アイランドガーデン市(Igacos)を結ぶ水上バスの運航が、10月14日から再開された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってバスが休止されてから1年以上経ち、ようやく再開することができた。
運輸省傘下の陸上交通許認可規制委員会ダバオ支部(LTFRB-Davao)のNonito Llanos Ⅲ所長は、10月11日月曜日に運航の特別許可が出たため、水上バスを再開すると述べた。ダバオ-Kaputian間ルートは午前6時から午後6時まで運行される。また、通常運賃は117ペソ、割引運賃は96ペソとなる。ダバオーPeñaplata間は通常運賃75ペソと割引運賃62ペソ、そしてダバオーBabak間は通常運賃が56ペソで割引運賃が47ペソとなる。しかしながら、バスに乗れるのは最大乗客数の50%まで限定され、マスクおよびフェイスシールドの着用が義務付けられる。
今回、計15台の水上バスに特別許可が降りたという。これに関して、Llanos所長は、アイランドガーデン市(Igacos)のAl David Uy市長がLTFRBに島を行き来するバスを再開する許可をしてほしいと手紙を書いたと明らかにし、「市長は、島に入る公共交通手段の再開を依頼しました。そのため、公共の乗り物が動けるようにする必要があったのです」と語った。そして、島の観光産業が再開するのに伴った依頼だったと述べると、「その手紙には、公共交通手段への必要性が高まっていると書かれていました。そして、経済活動再開と関係があるとも思っています」と語った。
サマル島では、ダバオ地方の観光客に限定して受け入れると述べていた。そして、QRコードシステムの登録と、宿泊する宿の以前予約が必須となっていた。さらに、リゾートに入る際はスクリーニングと抗原検査を受け、陽性となると確認テストのため隔離される。さらに、ここでも陽性となれば2週間の隔離に移行することとなる。
サマル島に入ることが容易になっただけでなく、リゾート内ではお酒を飲むこともできる。まだまだ制限が多い状態は続くが、それでもサマル島の観光産業は再開に向けてさらに一歩前に踏み出した。