2022年大統領選をめぐり大きな動きがあった。現大統領のロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、副大統領候補に出馬する意向を明らかにしたのだ。フィリピンの選挙制度では、大統領に再立候補することはできないが、副大統領に立候補することは可能だ。また、大統領に立候補するのはダバオ市長でロドリゴ・ドゥテルテ大統領の娘であるサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏か、長年ドゥテルテ大統領に連れ添ってきたクリストファー・ゴー議員かという情勢になってきた。
8月25日、サラ市長は、ドゥテルテ大統領が副大統領選に出馬し、長年連れ添ってきたゴー議員が大統領選に出馬することを確認したと声明を出した。そして、「これは喜ばしい出来事ではありません。2通の手紙が、大統領によって残されたのです。その1枚にはなぜ私がゴー議員と大統領というぴったりのペアを推薦しなければならないのか、もう1枚にはゴー議員を自分の副大統領として引き取ってはどうかと書かれていました」と語った。これを踏まえ、サラ市長は、大統領とゴー議員両者にびったりのペアとして出馬するという決定が明らかになったと伝えてはどうかと述べた。そして、サラ市長自身のことや、二人が出馬する基準を話に出さないでほしいとコメントした。
この発表に関連し、ゴー議員もコメントを残している。ゴー議員は、まだ大統領選に出馬しようとは思っておらず、ドゥテルテ大統領の決定を支持したいと述べた。政党PDPラバンが2022年の大統領選にゴー議員・ドゥテルテ大統領のタッグで出馬するという決定を最近出しているにもかかわらず、同議員の考えは変わらぬままだ。同政党は、大統領にゴー議員、副大統領にドゥテルテ大統領でいくという話が入っていたが、ゴー議員の意志としては、サラ市長が出馬するというなら、彼女を全面的に支援するという。
大統領および副大統領選に誰が出馬するかは、9月8日におこなわれる党大会で発表される予定だ。大統領選に出馬するのはサラ市長だろうか、それともゴー議員だろうか。
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