26日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は地元のラジオ番組に出演し、市内における新型コロナウィルス感染者が増加の一途を辿っている現状について、ダバオ市は現在の緩和された一般コミュニティ隔離措置(MGCQ)を継続していくつもりであり、更なる厳格な隔離措置(ロックダウン)は考えていないという見解を示した。
背景には、市内における新型コロナウィルス新規感染者が増加する中、ダバオ市は更なる厳しい隔離(ロックダウン)を10月29日から11月4日まで実施するのではないかという情報がSNSを中心に出回っており、不安になっている市民のため、あえて市長自ら情報はデマであるということを市民に直接伝えた形だ。
サラ市長は同ラジオ番組で、もちろん、26日(月)に市が実施したオフィスビルを含む82軒のロックダウンように必要性があればバランガイやコンパウンド、各家庭毎に隔離措置は実施する。ただダバオ市全体で完全な都市封鎖(ロックダウン)を実施することは考えていない付け加えた。
25日(日)、フィリピン保健省ダバオ支部は、新型コロナウィルスに感染した新規の患者はダバオ地方で134件、合計4,764件確認され、現在治療や隔離が必要な感染中の患者数は1,154名、既に3,444名が退院しており、166名が死亡したと報告している。また、4,764件のうち3,228件の約68%はダバオ市で確認されている。
ダバオ市は現在、夜7時から翌朝5時まで、特定の条件を除き夜間の外出を禁止する条例を15日(木)から再度発令している。今回の夜間外出禁止令は12月31日まで続くことが決定している。また、23日(金)には新たな市長令を発令し、全ての行政機関、民間企業に対して、勤務時間や勤務場所の柔軟な対応を求めている。