ダバオ市内で新型コロナウィルス感染が再拡大し始めている。12日(月)、ダバオ市警察は、トリル地区分署で職員及び拘留者28名が、PCR検査を受けた結果、陽性と診断されたと公表した。ダバオ市警トリル地区分署での新型コロナウィルス感染者の総症例は58件となった。
トリル地区分署の所長の話によると、10月8日(木)、警察官や拘留者38名が新型コロナウィルス感染の疑いでPCR検査を受け、そのうち28名が陽性と診断されたという。陽性者28名のうち、11名が警察官、5名が予備警察官、12名が警察署に拘留されている容疑者だということだ。
また、同地区の警察署では10月1日に署内に拘留されている容疑者ら30名もPCR検査の結果、陽性と診断されており、いずれも発熱や咳、倦怠感などの症状はなく、無症状であるということだが、一連の検査で同地区の警察署では合計58名が新型コロナウィルスに感染し、クラスターが発生している状態である。
ダバオ市警は、保健省ダバオ支部と協力して、警察署内での感染者の扱いについて、市内の隔離施設に搬送するか、そのまま警察署内で隔離を実施するかを協議する予定だという。感染経路は現在のところ判明していないが、警察署に拘留されている容疑者が逮捕前に感染した疑いが強いと見られている。
ダバオ地方及びダバオ市は、徐々に都市封鎖や隔離措置を緩和し始めていたが、緩和と同時にコロナウィルスの新規感染者数も増え始めており、サラ・ドゥテルテ市長は、解除していた外出禁止令や酒類販売禁止令を今月15日から再び発動し、規制強化を実施するとしている。