【News】市の営業許可申請手続き、来年は密を避けるコロナ仕様に

ダバオ市役所

ダバオ市は、市内における新型コロナウィルス感染拡大の影響を受ける中、毎年1月に市内全ての企業や個人事業主に対して発行する営業許可書の更新について、混雑が予想されることから、新型コロナウィルスの感染拡大を防止対策をしながら、かつ円滑に更新手続きが出来るよう準備を始めたと発表した。

同市によると、市内の関係部署が協力して、営業許可書を求める申請者が市役所に集中しないように、例年は市役所のみで行っていた手続きを事前に決められた市内6各所に分散させ、職員が出張して申請者が各所で手続きが実施できるようにするという。

出張サービスはオフィスや事業所がある地区毎に区分けされ、アグダオ地区及びタロモ地区はAlmendrasジム、トゥボック地区は同地区事務所、トリル地区も同地区事務所、カリナン地区、マリロッグ地区、バギオ地区は、Calinanジム、ブナワン及びパキバト地区はBunawanジム、ブハギン地区はBuhanginジムの6か所に分散されている。

フィリピンの年度は12月締めである。ゆえに毎年1月は各種書類の更新手続き等で役所は大変混雑する傾向がある。特に営業許可書は地方自治体毎に発行されるもので、ダバオ市は約45,000件の企業や個人事業主の登録を更新する必要があるため、通常でも時間がかかる作業を、新型コロナウィルス感染拡大で感染リスクを減らしながらどう作業を円滑に進めることができるのかが課題となっていた。

市内における感染拡大とロックダウンは、市職員の出勤者人数の制限、勤務時間の短縮等、市の行政機能を著しく低下させており、通常時でさえ時間がかかる作業が、新型コロナウィルス感染拡大の影響とその対策で精一杯となり、ビジネス関係の手続きは全く進まないという事態に陥った。そのため、今回の取り組みで円滑なビジネス書類手続きが進められることが期待されている。