ダバオ市は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で落ち込むダバオの経済を立て直すため、民間企業と協力して、再建への道筋を模索している。サラ・ドゥテルテ市長は、コロナ禍において、どのように市の経済を再建させていくのが妥当か、民間企業と協力しながら、現在検討している段階だと述べた。
今月、ダバオ市投資促進センター(DCIPC)は、ヨーロッパ商工会議所(ECCP)と共に、”ダバオでは多様な投資機会があなたを待っている”と題したウェビナーを開催し、今年に入ってからの市内における経済やビジネスの動向とパンデミック以降の状況を発表した。
ウェビナーでは、今年1月から3月までの間にダバオ市で許可された営業許可数や投資額が3.3%上昇したということや、第三次産業がダバオ経済の主体であり、その中でもサービス産業はパンデミック以降、コロナウィルス対策による都市封鎖や移動制限の影響で最も多く閉鎖や倒産、あるいは一時的に閉鎖などの影響があったという。
ただ、同投資促進センターは、ダバオ市は広大な土地面積、豊富な原材料、高度なスキルを持つ労働力、台風のない天候等の面で良好なビジネス環境であること、国際線もありアクセスが良いこと、経済に活気があり、フィリピンで2番目に経済成長が高い地域であること、犯罪率が低いこと等を述べ、コロナ禍であっても依然として最良の投資先だと述べている。
ダバオ市は、2017年に40,499件の営業許可、2720億ペソの投資額であったものが、2019年には41,296件の営業許可、2865億ペソの投資額を記録するなど、順調に上昇を続けていたが、パンデミック以降、長引く都市封鎖と移動制限により、2020年は前年を大幅に下回ると見られている。