ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、市役所が最新版新型コロナウイルスの「非常にリスクが高い(very high-risk)エリア」について、具体的なリストを作成する計画があると発表した。市民が出かける際の参考になるようなものを予定しており、プライバシーには配慮してリストを作成するという。
サラ氏によると、感染者の人権を守る意味でも、このリストには、バランガイやプロックの具体的な名前は記さないとのことだ。そのため、気をつけて欲しい具体的なエリアだけを示すことにしているという。そして市民には、普段の生活の中での移動の際に、リストを活用して欲しいとしている。
現在の新型コロナウイルスの感染リストについては、陽性患者が出たバランガイやプロックが公表されている。言及されている新しいリストでは、追跡調査の履歴から明らかになる、感染者の訪れた具体的な地名や建物名が公表されるよう調整されているという。サラ市長によると、まだこの計画については市役所内で議論をしているところであり、追跡調査にはまだ課題も残っているため、感染者が訪れた場所の正確な情報が確認できるかを注視しているところだという。
これまで、基本的な感染拡大対策を呼びかけたり、マーケットにおいて感染拡大対策とセキュリティ対策の両方を行う手配を整えたり、サラ市長は新型コロナウイルス対策に精一杯取り組んでいる。新型コロナウイルスの脅威が終わるその日まで、ダバオ市で感染爆発が発生しないように、一人ひとりがこれまでの行動を継続していってほしい。