18日(木)、フィリピン教育省は新型コロナウィルス感染拡大の影響で、通常より遅く、6月1日に開始したフィリピン国内における2020年-2021年度の児童及び生徒の履修登録者の進捗状況を公表した。公表された情報によると、約1230万人の児童及び生徒が既に今学期の履修登録を終えたということだ。昨年度におけるフィリピン国内の児童生徒数は2782万人である。
内訳をみると、およそ1230万人の児童及び生徒のうち、95%の1180万人は公立学校への履修登録者であり、私立学校への履修登録者はあまり伸びていない。またダバオ地方の状況も公表され、昨日時点で約56万人の児童及び生徒が履修登録を終えている。内訳をみると、履修登録者の85%、約48万人が公立学校への履修登録者数である。
ダバオ市は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で都市封鎖となり、失業して収入を得ることが難しい状況になった親を持つ子どもたちのために、22000件の支援を目標に5000万ペソの予算を導入して、教育支援プログラムを実施すると発表している。
今年度の履修登録期限は6月30日まで、学校開始は8月24日となっている。残りの履修登録期間を考えると、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、親が失業し、経済的な理由から学校に通えなくなるという児童及び生徒が爆発的に増加するという可能性は低いとみられる。ただ、教育費が高い私立学校から公立学校へ転校する児童及び生徒が増加する傾向となりそうだ。