フィリピン保健省ダバオ支部によると、6月10日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は327名であることが発表された。うち26名が死亡し、200名は既に回復したという。昨日、新たに11名の新型コロナウィルス新規感染者を確認した。
ダバオ市では5月16日から5月31日までの一般的なコミュニティ防疫(GCQ)期間を6月15日まで延長した。市の経済活動は徐々に再開され、人の流れが増加する中、集団感染が疑われるケースも発生し、市内複数のバランガイ(行政の最小単位)は非常に危険度が高い場所として立入制限区域に指定されている。
また同市では、一般的なコミュニティ防疫(GCQ)下においての違反者数及びその詳細を9日に公表した。公表された内容によると、外出禁止令、アルコール類販売禁止令、集会禁止令で検挙された277件のうち、90件は既に起訴され、食料・医療(FM)パス違反で検挙された329件のうち、145件も同様に起訴されているという。
新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から当局は、政府が定めたルールを今後も徹底していくと述べており、特にソーシャルディスタンス、マスクの着用については、厳しく取り締まる姿勢を示している。また、市民に対して感染防止のため一般的なコミュニティ防疫ルールを遵守するよう協力を呼び掛けている。