25日(月)、フィリピン観光省は「新たな日常」下において、ホテル営業や宿泊客の受入れに関するガイドラインを公表した。宿泊客の受入れについては、体温測定を必ず行い、宿泊客は健康診断書あるいは健康であるという宣言書を提出する義務があり、また条件を満たすゲストのみが予約や宿泊することを許されるということだ。
ガイドラインでは、個人または非個人であっても食料品を共有することは禁止とされ、他の部屋の宿泊客との交流も推奨されないという。また、ソーシャルディスタンス、適切な手洗いや咳嗽などの症状のある方は特に、周囲への感染拡大を防止する意味から、咳やくしゃみをする際にはティッシュで口元を覆うか、マスクを着用する必要があるとしている。
飲食の提供については、セルフサービス及びビュッフェ(バイキング)スタイルは推奨されない。また、従業員の感染防止の観点から同様に従業員はソーシャルディスタンス、適切な手洗いや咳やくしゃみをする際にはティッシュで口元を覆うか、マスクを着用する必要があるとしている。
フロントデスクについては、使い捨ての手袋及びマスクの使用を義務付け、握手は推奨されず、胸に手を当て、感謝の意を表すフィリピン流おもてなしの仕草である「マブハイ」が推奨されるということだ。但し、第一線で活躍する医療従事者のスタッフを受け入れているホテルについては宿泊客を受け入れてはいけないとしている。