ダバオ・ライト・アンド・パワー社(以下ダバオ・ライト社)は、2026年6月請求分の家庭向け電気料金を1キロワット時(kWh)当たり12.30ペソに引き上げた。これは5月の10.35ペソから1.95ペソ上昇したもので、家庭の電気料金負担が増加する見通しだ。
新料金は、2026年6月11日から7月10日までに発行される電気料金請求書に適用される。前月の家庭向け料金と比べると約18.8%の値上げとなる。
今回の料金改定により、消費者の月々の電気代は上昇する。例えば、月間使用量が200kWhの家庭の場合、新料金では約2,460ペソとなり、前月の約2,070ペソと比べて約390ペソの負担増となる。
ダバオ・ライト社は、今回の料金引き上げについて、フィリピン卸売電力市場(以下WESM)の価格上昇が主な要因だと説明した。
同社は声明で、「今回の料金改定は、複数の発電所の停止に伴う電力供給の逼迫により、WESMの価格が上昇したことによるものだ」と述べた。
ダバオ・ライト社によると、発電施設の停止による供給制約がWESM価格を押し上げ、その結果、発電費用の増加が消費者向け料金に反映されたという。
また電気料金は市場動向の影響を受けるため、毎月変動する可能性があると強調した。特に、WESMから調達する電力の発電コストは、電力市場における需給状況によって変動すると説明している。
今回の料金引き上げは、フィリピン国家送電公社(以下NGCP)が発表した6月の電気料金負担の軽減見通しとは対照的な動きとなった。
NGCPは、2026年5月請求期間の送電料金について、送電利用料金および予備電力(以下AS:Ancillary Service)コストの低下を理由に引き下げたと発表している。
NGCPによると、平均送電料金は4月の1キロワット時(kWh)当たり1.5983ペソから、5月は1.4492ペソへと9.33%低下した。この引き下げ分は、全国の消費者に対する6月の電気料金請求に反映される。
内訳では、送電利用料金(Transmission Wheeling Rate)が6.99%低下し、1kWh当たり0.5607ペソとなった。また、AS料金も10.73%低下し、1kWh当たり0.7220ペソとなった。
一方、ダバオ・ライト社は、月々の電気料金は燃料価格や電力供給の状況、WESMの価格動向など、配電事業者では制御できない要因の影響を受けると説明した。
今回の料金引き上げを受け、同社は利用者に対し、省エネルギーの実践によって電気料金負担の軽減を図るよう呼びかけた。
家庭や事業者に対しては、電力使用量の把握に努めるほか、使用していない電気機器の電源を切るなど、節電対策を徹底するよう求めている。
同社は、電気料金は毎月見直されており、市場動向や国内の電力供給状況に応じて上昇または下落する可能性があると改めて説明した。






