国際刑事裁判所(以下ICC)は、逃亡および司法妨害のリスクが依然として仮釈放を認める根拠を上回るとして、ロドリゴ・ドゥテルテ前大統領の拘留継続を決定した。
2026年5月22日に出された8ページの決定書で、ICC第三審理部は、条件付き・無条件を問わず、ドゥテルテ氏の釈放を正当化するような状況の変化は認められないと判断した。
審理部は、2026年4月に確定した訴因認定により、ドゥテルテ氏の逃亡リスクはむしろ高まったと指摘する。
弁護側は、記憶障害や頻繁な転倒など身体的・認知機能の低下を理由に拘留の再考を申し立てていた。しかし裁判官らは、裁判所が指定した医療専門家による評価は、拘留命令の変更を支持する内容ではないと判断した。
判決は「弁護側が主張する被告の身体状態および認知能力は、上述のリスクを上回る要因には該当しない」と述べている。
ICCはまた、ドゥテルテ氏が同裁判所の管轄権を引き続き否定していることを指摘し、仮に仮釈放が認められた場合でも、釈放条件を遵守するかどうかに疑念があるとした。
さらに、ドゥテルテ氏の国際的な人脈や財力、フィリピン国内の支援ネットワークが、訴訟回避や司法手続きへの干渉に利用される可能性があると指摘した。
今回の決定は、仮釈放申請を退けた一連の判断の最新のものであり、ICC予審部および上訴部もこれまで、逃亡および司法妨害リスクに対する十分な保護措置が存在しないとして同様の判断を示している。
ドゥテルテ氏は、自身の政権下での麻薬撲滅作戦に関連する人道に対する罪の疑いでICCの捜査対象となり、2025年3月に身柄を引き渡されて以降、ICC拘留下に置かれている。
本件は、ICCがフィリピンでの状況を対象に進めている広範な捜査の一環である。






