
カダヤワン・フェスティバルの一環として、ダバオ市は各国および姉妹都市からの代表団を盛大に迎え、友好関係の強化や貿易・文化・教育分野における新たな可能性の模索を図った。
8月15日、セバスチャン・ドゥテルテ市長代行の主導のもと、ダバオ市政府はパラオ、日本、アメリカ合衆国、中国、韓国、シンガポール、ロシアからの代表者と、ラナン地区のデュシット・タニ・レジデンス・ダバオで面会した。これらの表敬訪問は、ダバオ市投資促進センター(以下DCIPC)主催の国際イベント「インベスト・ダバオ:カダヤワン・グローバル・コネクト2025(Invest Davao:国際経済文化交流イベント)」の一環として実施され、3日間にわたり開催された。
DCIPCの責任者エイプリル・ダヤップ氏によると、今回のイベントには7か国から計113人の海外代表が参加し、そのうち32社が外国企業として経済フォーラムに出席。地元ダバオからも90社が参加し、活発な意見交換と交流が行われたという。
来賓には、パラオ・コロール州政府のエヨス・ルディムチ知事、日本・泉南市の山本優真市長、中国・大連市人民政府の鄭峰(ジェン・フェン)副秘書長、アメリカ・タコマ市のタコマ姉妹都市委員会共同議長リア・J・ジュマワン・ジョンソン氏らが名を連ねた。
また、韓国、ロシア、シンガポールをはじめ、中国の福州市・南寧市、日本などからの代表団を含む各国の商工会議所や民間セクターの関係者も多数参加した。
ダヤップ氏は、「このイベントの主な目的は、より多くの各国代表や海外からの賓客、特に投資家をダバオに招き、連携を強化することです。彼らと関係を築くことで、ダバオにおける投資の可能性を見出し、資本を投入してもらえるような機会を創出したいと考えています」と語った。
さらに、代表団がダバオ市の治安の良さ、清潔さ、そして堅実な市政運営に深い感銘を受けていたことも明らかにした。今回のイベントは観光面だけでなく、投資面においてもダバオ市の魅力を世界に発信する絶好の機会となったと述べた。
ドゥテルテ市長代行はスピーチの中で、カダヤワン・フェスティバルの時期にダバオ市の招待を受け入れて訪問してくれた代表団に対し、感謝の意を表した。
そして、このイベントが協力と友好の精神にあふれた意義深い集まりであることを強調した。
「カダヤワンがダバオの11の民族・言語グループを一つにまとめるように、今日ここに集まった私たちも、さまざまな国や文化の代表として協力と友好の精神のもとに結束しています。姉妹都市との関係は極めて重要ですが、他地域との橋渡しをし、新たな連携の可能性を築くこともまた大きな意味を持っています。ダバオ市が皆さんの共通の関心を探求し、協力関係を深めるための架け橋となることを願っています。私たちは異なる背景を持ちながらも、地域に繁栄、安定、平和をもたらすという共通の目標を抱いています。その目標を達成するには、互いに学び合い、支え合うことが不可欠です」と述べた。
さらにドゥテルテ氏は、ビジネス協議を通じて得られた対話や交流が、各国代表団の地域社会にも持続的な恩恵をもたらす相互成長の機会につながることを期待し、今後さらに多くの姉妹都市との協定締結を進めていきたいという意向を示した。