
ダバオの観光当局は、市内でエムポックス(以下Mpox、旧称:サル痘)の症例が複数報告されているものの、主要な観光活動は引き続き実施すると発表した。現在、ダバオ市では6件の症例が監視下にある。
観光省ダバオ地方事務所のタニャ・ラバット・タン所長は、宿泊業界を中心とする観光関連事業者に対し、フィリピン保健省(以下DOH)の勧告を共有し、予防措置と衛生対策の徹底を呼びかけていると述べた。
タン所長は、「昨年、地域開発評議会(RDC)を通じてDOHとの会合を行った際、ただちにDOHの勧告を観光関係者に共有しました。特に宿泊業の事業者には、十分な注意を払い、最低限の衛生基準を遵守するよう求めました」と述べた。
今回の勧告は、Mpoxウイルスの業界内での感染拡大を防ぐために、これまで繰り返し行ってきた注意喚起の再確認にあたるものである。タン所長はまた、「私たちは常にホテルの状況を監視しており、現時点で業界内にも感染例があると認識しています。そのため、保健に関する勧告を繰り返し周知しています」と述べた。
ダバオ市観光運営局(以下CTOO)によると、「ドゥアウ・ダバオ・フェスティバル」は予定どおり開催されるが、来場者には引き続き衛生基準の遵守が呼びかけられている。
「ドゥアウ・ダバオ」はCTOOが主催する主要な観光イベントで、市内各地で多彩なアクティビティや催しを展開し、特に国内観光客の誘致を目的としている。
CTOOの事務担当官シャーロット・パルバ氏は、「現時点でイベントやアクティビティに制限はなく、今後も制限が設けられる予定はありません。6月5日から29日まで開催されるドゥアウに向けて、準備は万全です」と述べた。
パルバ氏は、来場者や各種アクティビティの参加者に対し、マスクの着用や手洗いなどの消毒を含む予防措置を継続的に呼びかけていると述べた。
現在、市保健所では、Mpoxの陽性患者が6例確認されており、注意深く監視されている。このうち4例は5月に新たに報告され、2例は4月に記録されたものである。