【News】市内のボランティア団体が海岸のプラゴミをブロックやレンガに再生

ゴミ収集車
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ダバオ市のバンタイ・ダガット・ボランティア協会によって、ダバオ市の海岸で集められたプラスチックゴミが環境に優しいブロックやレンガに生まれ変わる。同協会会長のラフィ・ベルメホ氏は8月7日、取材に対し、同協会では毎週土曜日に350人のボランティアが海岸沿いのプラスチックゴミを回収していると語った。

ベルメホ氏曰く、協会の役割は「排水システム、公園、遊び場、海岸をきれいにすること」であり、使い捨てプラスチックが適切に回収されるようにすることだという。ここで回収されたプラスチックは、8月第1週に市内トリル地区のバランガイ(最小行政区)ダリアオのマクレオドにある回収施設で細かく砕かれる。その後これらのプラスチックゴミは、中空ブロックやレンガを製造するための砂やセメントの添加物として使用されるとのことだ。

同氏は、同協会は中空ブロックやレンガを商業的に販売する予定であり、市場に出回っている他の建築資材と同様の圧縮強度を持っていると明かした。この中空ブロックの価格は1個当たり約13ペソである。環境に優しい資材はダリアオの施設で購入できるという。

この500万ペソ規模の社会事業は、日本政府が資金を提供し、フィリピンの国連ハビタットが実施する地域プロジェクト「健全な海洋とクリーンな都市イニシアティブ」から資金援助を受けている。上記施設では、セメント1袋につき5キロの破砕プラスチックゴミを必要とし、初期段階では4インチ中空ブロック90個を生産可能である。さらに、より多くの廃棄物を処理し、より多くの資材を生産するために、処理能力は調整可能である。

ベルメホ氏によると、処理されている廃棄物は、ペットボトルやジャンクフードのプラスチック包装、小袋などである。バンタイ・ダガットのボランティアは、毎週土曜日に約920キロのプラスチックゴミを回収しており、回収施設では30分あたり900キロから1トンのプラスチックを破砕できるという。

ダバオ市ではプラスチックゴミが度々問題視されており、条例化に向けた動きや市内の大学の活動など、様々な取り組みがなされてきた。上記の活動はゴミの削減と同時に建築資材の原料としての役割も付加されており、市内のインフラ整備にも一役買うことだろう。

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