ダバオ市農学事務所(以下CAO)は8月9日、翌日に控えた第38回カダヤワン祭(Kadayawan sa Davao Festival)に合わせた、ダバオ産フルーツの十分な供給を保証した。
CAOで青果を担当するEtzie Rose Nalzaro氏は、カダヤワン期間中、ランソネス、ランブータン、ドリアン、マランといった果物が十分に供給される見込みだと述べた。「現場観察によって、カダヤワン祭期間中に多くの果物が収穫できることが分かった。ランソネス、ランブータン、ドリアン、マランなどの果物が安く手に入ることを願っている。来週はドリアンの収穫が多いはずなので、ドリアンの値段が安くなるだろう」と9日のダバオ市災害ラジオ(DCDR)で同氏は語った。
一方で、ドリアンは中国への輸出も行われているため、価格が上昇するとの見方もある。しかし、依然として地元の需要に対しての供給も十分にあるという。「ダバオ産ドリアンの中国への市場解放は、ドリアンの消費拡大に繋がる。しかし、輸出用のドリアンは中国の基準に合わせる必要がある。この基準に従えない農家は、これまで通り地元の需要に対応することになる」とのことだ。
ダバオ市ドリアン産業協会のJose D. Cubol氏によると、中国への輸出用ドリアンの価格は1キログラム当たり85ペソで、国内販売用価格の15ペソの約5倍である。
待ちに待ったカダヤワン。果物の収穫時期に合わせた収穫祭の面を持つこの祭では、10日から20日まで市内各所でイベントが行われる。そんなカダヤワン祭に合わせて果物がきちんと供給されるのは喜ばしいことだ。コロナ禍明け2回目の盛大な対面開催を、ダバオ産フルーツを堪能しつつ楽しみたい。