ダバオ市警察(以下DCPO)交通取締部(TEU)によると、ダバオ市における「速度制限条例」の承認は、市内での交通事故を防止することで市民に大きな利益をもたらすという。
最近の電話取材で、DCPO-TEUのデクスター・ドミンゴ少佐は、市議会の第20回定例会で条例が可決されれば、市民にとってプラスになると語った。DCPO-TEUはルナ・ドミニク・アコスタ議員の事務所にかなりのデータを提供したが、この中には道路事故の件数や重大度、関係する主な車両についての詳細が含まれているという。こうした情報が、ダバオ市の道路力学に合った条例を策定する上で非常に価値のあるものとなった。
一方、都市交通管理局(以下CTTMO)のディオニシオ・アブデ局長は、同機関がこの新しい速度制限条例の施行において極めて重要な役割を担っていると強調した。CTTMOは現在準備段階で、市内の道路に新しい交通標識を設置することで、法律の具体化を目指している。
この条例の可決は、CTTMOとDCPO-TEUの両者が期待するものだ。可決後、これらの機関は新たな速度制限を徐々に導入していく。また、遵守を確実にするため、違反者には罰金が課される。罰金の金額は、1回目の違反で1,000ペソ、2回目の違反で2,000ペソ、それ以降では5,000ペソとなる。7日以内に支払いに応じない場合は、さらに500ペソが上乗せされる
フィリピンの交通の問題というと渋滞が真っ先に思い浮かぶが、交通事故も深刻なものの1つだ。筆者も先日実際に、事故後の車を先頭に、後ろに長蛇の列ができているところを見かけた。事故と渋滞は全くの無関係ではない。この条例でダバオ市民の交通安全の意識向上に期待したい。