保健省ダバオ地方事務所(以下DOH11)は、2023年1月から6月までのデング熱による死亡者を合計28人と記録した。
デング熱は、蚊を媒介とするウイルスによって引き起こされる病気である。このウイルス感染により、ダバオ市で9人、ダバオデルノルテ州で8人、ダバオオリエンタル州で5人、ダバオデルスル州で3人、ダバオデオロ州で2人、ダバオオクシデンタル州で1人が死亡した。DOH11はまた、同期間の新たなデング熱感染者数8,681人を記録した。2022年の記録では4,559人であり、4,000人以上の増加が確認できる。
DOH11のアナベル・ユマン博士は「年の半ばにも関わらず、すでに昨年の2倍のデング熱患者が発生している」と語る。1月から7月までの感染者数の内訳は、ダバオ市で3,480人、ダバオデルノルテ州で1,947人、ダバオデオロ州で1,099人、ダバオデルスル州で909人、ダバオオリエンタル州で831人、ダバオオクシデンタル州で415人となっている。
また、保健省ダバオ市事務所(CHO)は、1月から4月までに323人のデング熱感染を報告しており、バランガイ(最小行政区)タロモを筆頭に、第1地区では19-B、8-A、マティナアプラヤ、マティナクロッシング、マア、カタルナンペケーニョ、バゴガリェラ、カタルナングランデ、76-A、第2地区ではブハンギン、ササ、ティブンコ、イラン、アグダオ、第3地区ではトリル、サントニーニョリロケーション、ミンタル、タクナン、カリナンポブラシオン、ロスアミゴスといったバランガイで発生している。
ユマン氏は、デング熱の感染者が1年を通じて発生するようになったため、それぞれのコミュニティで蚊を撲滅するのが各バランガイ自治体(以下BLGU)の役割だと説明した。この件に関するBLGUの仕事の1つは、DOHの4Sキャンペーンを実施することだ。4Sとは、蚊の繁殖場所を「探し」破壊すること、保健専門家への早期の「相談」、「セルフ」でできる予防の徹底、霧吹き・噴霧の「支援」の総称である。
ユマン氏は加えて、虫除けスプレーを使用し、長袖シャツと長ズボンを着用し、それぞれの家の内外で蚊を駆除するよう市民に訴えた。
昨年よりもかなりのハイスピードで広まりつつあるデング熱。ダバオ地方に隣接するソクサージェン地方でも注意喚起が発されており、より広い範囲での感染拡大が確認されている。今年は例年以上に蚊に気をつけて生活したい。