教育省ダバオ地方支部(DepEd-Davao)の広報担当官Jenielito Atillo氏は、ダバオ地方の学校で目の痛みを訴える事例が記録されていることを明かした。
同氏は6月12日の取材で、最近学校での目の痛みの事例が見られることについて、「これらの症例は、天候が原因であり、避けられないものだ」と語った。加えて、「今は持ち合わせていないが、もちろんデータ自体はある」とした。
しかし学校は、目の痛みの感染により授業を中断したい場合、DepEd-Davaoに「強い理由と証拠」を添えて申請しなければならない。「特例は非常に説得力のあるものである必要があり、単に授業を停止することはできない」とAtillo氏は述べている。
また、同氏は、学校長は授業を停止する前に、その学校がある地区の学校部門長の承認を得なければならないことを強調している。「暑いからと言ってすぐに休みになるわけではない。暑さによる休講にも許可が必要だ」とのことだ。
保健省(以下DOH)は、目の痛みを、「アレルゲン、細菌、ウイルスによって瞼を覆う組織が炎症を起こした結果、白眼の部分に見られる目の感染症」と定義している。DOHの見解では「原因は様々だが、ほとんどの場合、ウイルス感染に起因する。しかし細菌やアレルゲンによる場合もある」とされている。
「この感染症は非常に感染力が強く、主に手から目へと病原菌が移される。また、それほどではないが、飛沫感染によっても容易に広がり得る」とDOHは付け加えている。
ダバオではこれまでも猛暑による健康被害で学校教育に影響が見られている。フィリピンの学校では7月の初めに1年の学期が終わる。残すところ約1ヶ月。学校や教育省の対応に注目が集まっている。