【News】ミンダナオのルマド学校のボランティア教師、人権活動家に与えられる賞を受賞

カダヤワン

ミンダナオ島南部の先住民の民族グループは、ルマドという総称で呼ばれる。そして今回、彼らの学校でボランティアとして働く教師が、アイルランドのダブリンで「2023 Front Line Defenders Award for Human Rights Defenders at Risk」を受賞した。嫌がらせや赤タグ(国の脅威、共産主義と見做されること)といった困難にもかかわらず、根気強く教育に従事したことが認められたという。

ルマド学校のボランティア教師であるJeany Hayahay(愛称:ローズ)さんは、国家による攻撃の犠牲となっているミンダナオ島の先住民族やコミュニティベースの学校のボランティア教師の仲間にこの受賞を捧げた。

「この賞は、フィリピン国軍によって他の3人と共に虐殺された私のルマド・ボランティア教師仲間のチャド・ボオクとジュライン・グジョを含む人権侵害の全ての犠牲者、でっち上げの罪に直面している私の教師仲間や生徒、祖先の土地を守るために命を落とした仲間の活動家や先住民像の子供たち、そして私たちが奉仕した人々に捧げる」と、ダブリンのアイルランド移民博物館でのスピーチで同氏は語った。

教師としてのローズ氏は、他の受賞者らと共に、アジア・太平洋地域の受賞者としてこの賞を受賞した。彼女は2018年に大学を卒業した後、ダバオデオロ州のマラグサンでボランティア教師として働き、2018年から21年までは「ルマド・バクウィト・スクール」の一員となった。ミンダナオ島のルマド学校の閉鎖に抗議するため、生徒らと共にディリマンのフィリピン大学構内に避難キャンプを設営した。

「私がこの「道なき道」を選んだのは、人種・民族・社会的地位に関係なく、誰もが尊厳と尊敬をもって扱われるに値すると信じているからだ。私はフィリピンの先住民の目に映る痛みや苦しみを目の当たりにし、彼らを助け、彼らと共に立ち上がるためにできる限りのことをしようと決意した」とローズ氏は語っている。

ルマドの闘いに積極的に参加する彼女は、嫌がらせや脅迫のターゲットにされた。レッドタグを付けられたり、家宅捜索を受けたり、暴力での脅しや、母親の誘拐、オンラインの嫌がらせも受けたという。

ローズ氏は受賞スピーチで、この国の「悲惨な」人権状況、特に先住民族が先祖代々の土地から追い出され、教育や医療へのアクセスを拒否され、暴力や脅迫にさらされていることを強調した。同時に、国際社会が「先住民族と共に立ち上がる」ことを求めている。

2005年に始まった「2023 Front Line Defenders Award for Human Rights Defenders at Risk」は、身の安全を犠牲にしながらも、人権に沿った活動を行う人を讃える賞だ。受賞者は、世界中の一般公募から選出された。

安定した治安とは裏腹に、差別やアイデンティティのために闘う人々もおり、彼らはしばしは危険視される。しかし、筆者はまず、このようなニュースが掲載できることの方に驚きを隠せない。フィリピンの報道の自由度が向上しているというのは、実感としても本当のことのようだ。

【News】「世界報道自由度ランキング」フィリピンは180カ国中132位 と、前年から15位アップ

【コラム】「真実」をめぐるドゥテルテ政権とラップラーの戦い

ニュース記事をもっと見る

Hello world tours

ビザ・レンタカー・通訳・翻訳なら | ダバオの日系旅行会社