皆さんこんにちは!ダバオッチのミズキです。ダバオで暮らしていると、どうしても日本の味が恋しくなってしまうことがしばしば。しかも、やっと見つけて入ったジャパニーズレストランも、全体的にフィリピナイズされていて、知っている和食とはちょっと違う……。
違和感は和食だけ、あるいはご飯だけに留まらず。丸鶏ガラスープの顆粒がなくて途方に暮れたり、板チョコに遠慮なく齧り付きたくてたまらないという瞬間が、不意に訪れたりするのです。
斯くなるうえは、探すしかない。
今回は、ダバオで日本の味を求めてしまった自炊派の皆さん向けに、筆者がダバオ市内で日本の食べ物・調味料・お菓子などを入手できるお店を調査してきました。目的に合わせて行くべきお店が違うので、ぜひじっくり見比べて見てくださいね!
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Arirang Market アリラン・マーケット
ビクトリアプラザというモールの奥にあるこちらのお店。アリラン、と聞いてピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、ここは韓国食材店です。日本の食材という趣旨を初っ端から置き去りに!? と侮ることなかれ。日本人が求めるものがここにはあるのです。
店内の様子はこんな感じです。小さな個人経営のお店で、店主さんが「アニョハセヨ〜」と挨拶してくれました。その後も少し韓国語で話しかけられたので、韓国人だと思われていたようです。ダバオを歩くとよくあることですね。
まずはわさびとからし。チューブのものがおいてあります。ハングルでワサビと書かれているので、見た目詐欺ということもありません。こういうちょっとした調味料が食卓にあるとないとではテンションが全然違います。
下の段にはご飯のパックとそうめんが。実はもう少し右にはお蕎麦もありました。炭水化物はありがたい……!今回ご紹介するお店で、ご飯パックを売っていたのはここだけでした。雑穀米のものもあります。1パック95ペソと、かなり割高なのは否めませんが、背に腹は変えられません。
お菓子コーナーも充実しています。もちろん韓国のお菓子なのですが、なんとロッテは韓国ロッテと日本のロッテがあるらしく、韓国の方が規模が断然大きいのだそう。ということで、日本でもお馴染みのお菓子がいくつかありました。個人的には、大大大好きなチョコパイ(12個入り)があったのが嬉しすぎました。
右の写真は、見覚えのある見た目と聞き覚えのないお名前のお菓子です。調べたところポッキーはグリコの商品だそうで、ふむ……。消費者としては美味しければなんでもいいですね。ちなみにポッキーは大抵のスーパーにあります。
炭水化物系とロッテのお菓子を買うならこちらがおすすめです。
Kaimono Dvo カイモノ・ダバオ
ジプニーが通っていないので、街の中心からトライシクルに揺られること約15分+迷子タイム。こんなところに日本の食べ物なんて売っているの?というところにこちらのお店はありました。
日本の食材というよりは雑貨がメインのようで、特に美容雑貨は「こんなものまで!?」というものが揃っていました。
食べ物はほとんどお菓子のみ。ほろ酔いとオートミールもありますが、基本的に可愛らしいラインナップです。メインターゲットは女性なのでしょうか。ダイエット系、可愛いパッケージ系で統一されています。
スキンケア、ヘアケアの雑貨に力を入れているようで、筆者が若かりし頃に一世を風靡したダイソーのローヤルゼリーや、紫外線対策といえばのメラノCCも揃っていました。
アクセスが少し微妙であることも鑑みると、食べ物を求めてというよりは、ここにしかなさそうな美容雑貨目的で来る方が良さそうです。
Fuji Mart フジマート
ダモサの商業施設内にあるこちらのFuji Mart。筆者もよくお世話になっています。小さいながらも品揃えがよく、特に料理に使う食材が豊富です。ダバオ市内で飲食店を営んでいるらしき日本人の方の姿も何度か見かけたことがあります。
日本だとどこのスーパーにでも売っているような定番商品をきっちり押さえてくれています。お菓子も絶妙に食べたくなるラインナップです。
調味料もずらっと並んでいます。お醤油はもちろんのこと、ポン酢やソース、穀物酢、果てはなかなか見つからないみりんまで!明らかに業務用のお漬物なんかも売っています。
冷凍庫の中は、納豆やキムチのほか、見覚えのある冷凍食品や冷凍のうどんが入っています。隣の冷蔵庫にはお豆腐やしめじ、飲み物などなど。なめ茸もありました。
ふりかけやお出汁のコーナーです。たらこや味道楽などの定番どころが並んでいます。裏にはこれまた業務用であろう小豆やどんこがずらり。
大量の鰹節からお酒まで。ここに来れば必要なものは一通り揃います。自分で日本食をしっかり作りたい方向けのお店です。
Abreeza アブリーザ
モールのスーパーマーケットの品揃えは、大体どこも同じです。今回はAbreezaモールのスーパーに行って来ました。
日本の食材は、外国の食品コーナーにあります。中国や韓国の食品コーナーと隣り合っていることが多いです。右の写真に写っているのは、パン粉とお蕎麦、それから乾麺のうどんです。
カレールーや各種ソース、これさえあれば米が食べられる焼肉のタレなんかも売っています。麺類やチャーハンの素などもそこそこありますね。ふりかけのレパートリーは先ほどのフジマートとほとんど同じです。
わさびや他のカレールーはこちらにも。日清のカップヌードルは割とどこにでもあります。
午後ティーです。初めて見かけました。ちょっとばかりお高いですが、愛好家の方はぜひ。逆にポカリは本当にどこにでもあります。ザンボアンガのその辺のスーパーにも当然のように並んでいたほどです。
また、ハローパンダやヤンヤンつけボーなんかもかなり広く流通している模様。ことお菓子に関しては、明治の一強なのではないかと思います(筆者の独断ですが)。板チョコもほとんど明治です。
こんな感じでしれっと明治の板チョコが並んでいます。強者の風格です。
そして、お酒類で他の追随を許さない圧倒的なシェアを誇るのが檸檬堂。なぜこんなにも檸檬堂ばかり並んでいるのでしょうか。日本のお酒はほとんど檸檬堂しか見ません。ファミマにはほろ酔いが並んでいますが、スーパーやコンビニで見かけるのは、絶対にこれです。檸檬堂愛好家の皆さん、おめでとうございます。
ということで、ある程度はモールのスーパーでも食材を揃えることができます。迷ったらお近くのモールに行くと良いでしょう。
Daiso ダイソー
皆さんご存知のダイソー。ダバオには1店舗だけ出店しており、今し方ご紹介したAbreezaモールの3階に入っています。値段は商品によって違いますが、基本的には日本のダイソーと同じだと思ってもらえれば大丈夫です。
ダイソーの食品コーナーは、入ってすぐの壁一面です。ほとんど日本からの輸入ですが、韓国などから輸入した食品も並んでいます。
さてここで甘栗が初登場。たまにめちゃくちゃ食べたくなる味です。日本では100均の甘栗が一番コスパが良くてよくお世話になっていました。他にも、お菓子の品揃えは結構珍しいものも置いてあります。
愛すべきクックドゥのパックたちです。上には筆者が一時期狂ったようにハマっていた梅昆布茶。飲んでもよし、ご飯にかけてもよし、合わせ技でお茶漬けにしてもよしの優れものです。
それからふりかけ。……なぜ?どうしてひろし:ゆかり=7:1?日本ではなかなか見られない割合です。このシリーズもここで初登場。そして出番はここだけです。なかなか通なチョイスなのかもしれません。
飲み物に関してはほとんど日本のものはありませんでしたが、なんとソルティライチが!運動部に1人はいるソルティライチ派の民。そんな皆さんにとってはかなり恋しいお味でしょう。
ちょっとコアな商品の可能性を求めて行くならダイソーが良いと思われます。
Tokutokuya トクトクヤ
Gモールの4階にあるこちらのTOKUTOKUYA。西日本在住の方は見覚えがあるかも?こちらもダイソーと同様、日本から商品を輸入して販売しているお店のようです。
食品以外の品揃えも驚くほどよかったので、馴染みのある日本の商品が全般的に欲しい方には、ここを全力でおすすめします。
この辺はもうお馴染みの調味料ですが、なんと言っても種類と量が桁違い!お醤油も用途別でさまざまな種類が揃っていましたし、わさびだけで3段分も並んでいます。なんということでしょう。
インスタント食品や、小麦粉まで取り寄せられています。そうめんに関しては、なんとあの「揖保乃糸」が……!日本人が欲しいものが完全に把握されてしまっています。
ちょっと見えづらいのですが、KALDIにも置いてありそうなおしゃれな缶詰もあります。お酒に関してはもう、日本のコンビニと遜色ない品揃えです。
ゆかりシリーズこそないものの、混ぜ込みのふりかけは大体揃っていると言えます。お米にこれをかけるだけでも、だいぶ日本を感じられるものです。
マルコメのお味噌ももちろんなのですが、筆者がこの日1番の衝撃を受けたのが、その下のひじき。絶対ターゲット層めちゃくちゃ狭いのに、セールにしてまで入荷してくれている……。しかも4種類も。何がこのお店をひじきに駆り立てるというのでしょう。圧倒的「日本」感に、なぜか少し安心してしまいます。買うわけじゃないけど。買うわけじゃあ、ないけれども……。
他のお店にも割とあるけど種類が多すぎるシリーズはこちらの袋ラーメンもですね。いろんな味のラーメンを買い溜めしたい方にも良さそうです。
なんか日本の物食べたいな、と思ったら、迷わずこちらへ。ちなみにGoogleマップは「Tokutokuya」で調べると、少しズレた場所が表示されます。Gモール内にありますので、ご注意を。
まとめ
本格和食の材料を揃えたい方はFuji Mart。幅広く日本の味をお求めならTOKUTOKUYA。どちらにもない商品を探して一縷の希望を託すならダイソー。その辺でちょっとだけ何か買いたい時はモールのスーパー。今回ご紹介したお店の使い分けはこんなところでしょうか。
補足ですが、檸檬堂、ヤンヤンつけボー、ハイチュウ、ポカリ、キッコーマンのお醤油は、日本の食材が置いていないスーパーなどでも入手できる可能性が高いです。ご参考までに!
もうそれでも見つからなければ……「そこになければないですね」。1,300円(2023年5月時点)の送料を払ってAmazonに頼りましょう。とはいえここまで揃っていれば、数年以上日本に行く予定がなく、特定の何かしらがどうしても食べたい、必要という場合以外は、お取り寄せしなくても大丈夫そう。
ダバオにちょっと長めに滞在するとなると、毎朝昼晩を外食で済ませるわけにもいかなくなります。故郷の味が恋しくなったら、この記事を参考に、日本で食べていたものを買ってみてくださいね!