フィリピン統計局(以下PSA)が11日に発表した報告書によると、2023年第1四半期のGDP(国内総生産)成長率は6.4%で、昨年同四半期に報告された8.3%より1.9ポイント低い水準となった。PSAは、この結果を受け、2021年第2四半期以降、新型コロナウイルスのパンデミックの影響から回復の兆しを見せた7四半期の間で最も低い成長率であると述べた。
同報告によると、第1四半期の成長に大きく貢献した主な部門は、卸売・小売業、自動車・オートバイの修理、金融・保健、その他サービスであった。農林水産業は2.2%、鉱業は3.9%、サービス業は8.4%の成長率を記録したという。
フィリピンの昨年のGDP成長率は7.57%であった。中でもダバオ地方は、地方内総生産(GDRP)成長率が8.1%と、9.3%のコルディリエラ行政区、8.7%の西ビサヤ地方に続いて、国内3位の成長率を誇った。
国家経済開発局(NEDA)ダバオ地方支部のMaria Lourdes Lim局長は、昨年のダバオ地方の経済パフォーマンスに関する声明の中で、この地方はダイナミックな民間部門に支えられ、健全な労働市場によって強化された強い経済基盤があり、「力強い成長と復興」の年であると語った。
パンデミックによって失われたものを取り返すような経済成長から、それ以上を生み出す次の段階へと移行しつつあるのだろうか。更なる経済成長が期待されるダバオ地方。残り3四半期の成長にも引き続き注目が必要だ。