皆さんこんにちは!ダバオッチのミズキです。フィリピンに来てはや3ヶ月。ダバオを飛び出して、ミンダナオ島の街々を見てまわり(詳しくはミンダナオッチの記事をご覧ください)、セブに寄り、マニラにも旅行に行きました。
今回は、「いま一番ミンダナオ島の街に詳しい大学生」を自称する筆者が、フィリピンの都市の特徴をそれぞれご紹介します!フィリピンってこういう国、という考えが、都市によっては意外とそうでもないことが分かるかもしれません。
ダバオ、マニラ、セブ、シャルガオ島、ザンボアンガ、ティポログ等、個性豊かなフィリピンの都市を見比べて、お気に入りの街を探してみてくださいね。
目次
初心者に優しいダバオ Davao
まずはダバオッチの本拠地ダバオ!日本と縁が深く、治安良し、利便性良しと、長期滞在に向いているイメージです。フィリピンらしい朗らかな明るさはありつつも、ここ数十年で一気に治安が改善し、かなり秩序だった暮らしが成り立っています。フィリピンの治安が不安な方や、海外旅行初心者の方にも優しいです。
かといって短期の旅行には向いていないのかというと、全くそんなことはありません。海から山まで取り揃えた豊かな自然と、美味しい食べ物、おしゃれなカフェ、博物館など、観光地にも事欠かず。日本人ゆかりの場所も点々としています。
困った時は周りの人に助けを求めると、金銭を要求されるのではというレベルで親切にしてくれます。無料です。タクシーもGrabなどのアプリを使わずとも通常料金で会計してくれます。他ではぼったくりの心配があるので、これは結構特殊な事例。
注意点としては、マニラやセブとは気候が異なり、年中雨が降ります。出かけるなら折り畳み傘は必須アイテムです。日中は日差しも強いので、晴雨兼用のものをおすすめします。
ザ・都会マニラ Manila
言わずと知れた大都市、フィリピンの首都マニラ。いくつもの市が集まりマニラ首都圏を形成しています。そのため、街によって全く違った顔を見せるのが魅力です。東京23区と似たようなものですね。
ニノイ・アキノ国際空港があるパサイ市は、下町の雰囲気漂う雑然とした地区。治安には少し注意が必要です。リサール公園などがあるマニラ市は、やはり観光客が多く整備も進んでいます。しかし観光名所ならではのキャッチの声かけは、下手に反応するとぼったくられるので気をつけたいところ。
高層ビルが立ち並ぶマカティ市は、観光客や富裕層がターゲットでやや高級志向。マニラに住む日本人はほとんどこのエリアから出てこないとは、マニラ在住の友人の談。メトロマニラ北部のケソン市も、どちらかというとリッチ寄り。フィリピンの名門私立大学として名高いアテネオ大学があります。基本的にマニラは北の方に行くほど治安が良いそうです。
いろんな街を一気に楽しみたいなら、マニラ首都圏の街巡ってみるのが良いかもしれませんね。マニラとセブの写真を提供してくれた大学の友達に大感謝です。
一大観光地セブ Cebu
セブがフィリピンの都市であることを知らない人もいるくらい、観光地としての地位を築いているセブ。ちなみに筆者は中学の途中まで知りませんでした。まず空港が圧倒的に綺麗です。空港内のお土産屋さんやレストランが量質ともに群を抜いています。明らかにターゲットが旅行客。
モールも驚くほど大きく、規模はSMシティセブはMOAにも匹敵する規模感です。しかも同じ規模で新しいSMモールができたというのだから驚きです。すれ違う人は、やはりヨーロッパ系が多く、日本語はたまに聞こえる程度。その辺を歩いていて声をかけてくる人は、半分以上韓国人と勘違いしています。日本よりも韓国からの観光客が多いのでしょうか。
自然に関しても、川下りや洞窟探検、ビーチで遊んだりシュノーケリングを楽しんだり、はたまたジンベイザメを間近で観察することもできます。近くのボホール島に行けば、チョコレートヒルの絶景や、小さくてかわいい希少種フィリピンメガネザルに会えます。まさに至れり尽くせり。
語学留学先としても人気で、フィリピンで一番日本語の情報が溢れている都市と言っても良いでしょう。
島丸ごとリゾートシャルガオ Siargao
ここは本当にフィリピン?あまりにもフィリピン要素が薄いです。ヨーロッパやオーストラリアからの観光客が多すぎて、ヨーロッパ域内のバカンス用リゾート地と錯覚するほどなのです。言語もオーストラリアのオージーイングリッシュやフランス語、ドイツ語などが飛び交っています。セブ島よりも規模は小さいですが、「南国の楽園」を味わいたければむしろこちらの方がイメージに近いかも。
観光産業で成り立っている島という雰囲気が強く、店やホテルの外観は、南国風の統一感がある仕上がり。観光地らしく明らかにぼったくりのお土産屋さんや「I❤︎Siargao」Tシャツを着た人などが溢れています。夜の記事でも書きましたが、タトゥースタジオもなぜかめちゃくちゃ多いです。
記事では紹介できなかったのですが、島の裏側を回るツアーもあり、そちらも人気です。まとまった休みをとってバカンスを楽しみたいならここがおすすめです。時間がゆっくり流れています。観光客同士の交流も盛んです。台風から復興して1年も経っておらず、全体的にフレッシュな空気感も魅力。
多様性の街ザンボアンガ Zamboanga
キリスト教徒が9割を占めるフィリピンという国において、珍しい光景が広がるザンボアンガ。道ゆく女性の何割かがヒジャブを被り、市街地の商店にもムスリム向けの服がよく売られています。ザンボアンガのグルメの記事で紹介したサティ(Satti)という料理も、イスラム文化圏の影響が感じられるものでした。
観光地として嬉しいのは、市街地がコンパクトにまとまっていて、移動が徒歩で住むところ。パソナンカまで行くとなるとジプニーに乗ることになりますが、それも乗り換えなしで行けます。
10年前の宗教紛争の影響で、2023年5月現在の危険レベルは3と高いですが、拍子抜けするほど異なる文化が見事に共存しています。中学生くらいの4人組で、クリスチャンとムスリムが2対2、なんて様子もよく見られました。
三段構えで楽しむディポログ Dipolog
日本ではまだ知られていない、フィリピンの穴場スポットディポログ。空の玄関口ディポログ市から、ダピタン、ダカクと北上すると、それぞれ違った魅力が楽しめる、珍しい構成になっています。
先ほど紹介したザンボアンガとは同じ半島にありますが、北の端と南の端、大都市と中規模の都市、雰囲気はかなり異なります。日本で言うと、ザンボアンガが仙台で、ディポログが盛岡、それくらい違います。ただ雰囲気の系統は近いかもしれません。
このくらいの規模の都市まで来ると、タクシーがありません。移動は基本トライシクルに頼ることになります。値段はタクシーくらいです。交渉の腕が試されます。最初は安めにふっかけましょう。
一番奥のダカクまで行くと、海外からの旅行客がメインで宿泊する高級リゾートが現れます。宿泊は2人から。リゾート内では、追加料金を支払えばさまざまなアクティビティが体験できます。リゾート内のレストランも美味しいです。ただしお財布と要相談で。
まとめ
フィリピンと一口に言っても、実際に行ってみると街ごとのカラーは全然違います。街の綺麗さ建物の高さといった目に見えるところから、におい、言語、料理、気候に至るまで。五感全部で違いを感じ取って欲しいです。
観光地として人気なのは、やはりどうしてもマニラやセブといった、日本人向けの情報が多い都市です。何かあっても近くに日本人がいる確率が高いですし、街の人も比較的「日本人観光客」に慣れています。
しかし、フィリピンにはまだまだ、魅力的な街がたくさんあります。筆者も旅行の度に情報を更新していきますので、ぜひ、色々な街を旅行の候補に入れてみてくださいね!