【News】ダバオのお隣ブキドノン州のカアムラン祭りが財政難により縮小、来年の盛り返しに期待

アラウナンダバオ
農業をモチーフにした踊り。生活感があり暮らしの一端を垣間見た気分になれる

ミンダナオ島ブキドノン州では、毎年4月に、カアムラン祭りという大規模な祭りが開催される。しかしながら、今年のカアムラン祭りは例年より参加団体が少なく、小規模な開催となった。観光省北ミンダナオ地方支部(DOT-10)は、2024年にはより多くのグループが参加することを約束した。

DOT-10のMarie Elaine Unchuan局長は、「フィリピン国内有数の本格的な部族の祭りであるため、本場ブキドノンの歌や踊り、文化を見せるショーが、今回よりさらに見られるようになることを期待している。皆が来年に向けて準備しているところだと思う」と述べた。

フィリピン最大の文化的なお祭りとして知られるカアムランは、今年は新型コロナウイルスのパンデミックの余波を受け、財政難に見舞われた。主要イベントの1つであるストリートダンスコンテストには、マライバライ市、バレンシア市、カリランガン町からのみ参加があった。他の自治体は、資金不足のためコンテストに出場できず、非競技部門での参加となった。

Unchuan局長は、今回の競技部門は以前の祭りに比べて壮大ではなかったかもしれないが、「本物の衣装、ダンスのステップ、山車に描かれた物語など、カラフルなディスプレイに本格的なものを見ることができる」と、カアムランの精神はまだ宿っているとした。

DOT-10によると、カアムラン祭りは、ブキドノンの7つの部族が今も生きているという強いメッセージを送るもので、その文化を見せるショーであるという。また、参加団体こそ少なかったが、観光客は戻ってきており、カアムランの会場に「かなりの数の観客が集まった」と喜びをあらわにした。

「来年はより多くの自治体や都市が参加し、より大規模なものになることを期待している」と大会に参加しなかった町がすでに2024年に向けて準備を進めていることをUnchuan局長は明かしている。

新型コロナウイルスの大流行を受け、各自治体の祭りは中止や縮小を余儀なくされていた。ダバオ市も2020年のカダヤワン祭りの縮小で大きな損害を被っている。ここ数年の縮小をバネに、今年以上の盛り上がりを見せるであろう来年のカアムラン祭りが今から楽しみだ。

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