ダバオ市が進める公共交通機関の近代化を、ジプニーの運転手たちは不安に感じている。自分たちのユニットが段階的に廃止され、収入源が失われる可能性があるからだ。
現在、ダバオ市は運輸省と協力し、ダバオ公共交通機関近代化プロジェクト(DPTMP)を実施しており、これはダバオはいプライオリティーバスシステム(HPBS)としても知られている。ジプニーなどの小型の公共交通から、より大型のバスを用いたシステムへの転換が図られている。
運転手たちはジプニーの段階的廃止に反対するためにさまざまな交通機関が主催した1週間の全国交通ストライキに参加しなかったが、それでも不安な胸中を吐露している。取材に応じた運転手たちは、自分達の苦境はマニラ都市圏や他の都市のジプニー運転手と同様であると述べた。「開発と公共の利便性の名の下に」、労働年齢の半ばで生計手段を失うことになるからである。
「結局、我々はまだ苦しんでいる。無い袖を振ることになるだろう」とMatina行きのジプニー運転手Karling Gubat氏はため息を漏らした。同氏は現在47歳。ジプニーを借りて朝5時から夜8時まで運転し、四人家族の生活を支えている。