2023年2月15日、陸上交通許認可規制委員会ダバオ地方支部(以下LTFRB 11)は、ハイプライオリティーバスシステム(以下HPBS)プロジェクトのために廃車施設を2カ所決定したことを明らかにした。
「廃車プログラムの準備はできている。廃車施設はダバオ市内ですでに2カ所決まっている。さらに近々我々は、HPBSのダバオ市社会開発プログラムチームと協力し、オペレーターへの説明を手助けする。最終的にはより良い交通システムに進化するだろう」とLTFRBダバオ地方支部長のNonito Llanos III氏は同日、ダバオ市災害ラジオ(DCDR)に語った。
提案中の、ダバオ市におけるバスを基盤とした交通システムは、100キロメートル超の中心部と、約500キロメートルに渡って広がる支線ネットワークを持つ。このバスシステムは現在のジプニーやフィルキャブといったPUVsの公共交通機関よりも高度で広々とした車両から構成されている。
そして現在、LTFRB11は実施前の段階として、陸運局の走行性能テストに不合格になった車両を廃車にする車両寿命の有効性プロジェクトを行うこととなった。
「先に述べたように、時間が進むにつれ、我々もプロジェクトを展開していく。現在時点におけるLTFRB11の役割は、未だ実行前の段階である。そのため、我々は車両寿命の有効性プロジェクトと、陸運局の走行性能テストに合格しなかった車両を廃車にする場所の選定を行っている。
我々LTFRB11には依然として役割が与えられており、まだ決定されてはいないものの、今後は進化するだろう。現行法に基づけば、LTFRBはバスの運営に占有権を与える機関であり、その中にはHPBSも含まれていると考える。法改正があった場合に備えて念のため」と支部長は述べている。
2023年2月2日、マルコス大統領率いる国家経済開発庁(NEDA)はHPBSプロジェクトを承認した。当プロジェクトは、ダバオ市公共交通機関近代化プログラムの下で、市内の既存のジプニーネットワークに代わるものとして注目されている。「2月2日以前、我々は承認を真に願った。後戻りすることはない。我々は、HPBSをダバオ市公共交通機関近代化プログラムの元で推し進めていく。」とはLlanos氏の談である。
2週間前、LTFRB11にてHPBSを導入するための準備として運転手のシミュレーション訓練が行われた。「バスのシミュレーターに興味を持つベンダーがいる。彼らはカナダから来ており、運輸省と協力した。LTFRB11は、シミュレーションが行われる場所としてホストとなった」と同氏は述べた。