【News】エルニーニョ現象で、とうもろこしなどの作物が値段高騰の恐れあり

ダバオ

とうもろこし、つる性野菜、高価値作物はエルニーニョ現象の影響を非常に受けやすい。エルニーニョ現象とは太平洋赤道付近の海水温が上昇することで、例年とは違う気候を見せる気候現象のことだ。積乱雲の発生位置が東にずれるので、フィリピンでは例年より雨が少なくなるのが特徴である。農業省ダバオ支部(DA-Davao)の地方災害リスク削減課の中心人物であるLeliza氏は、これらの作物は雨にとても依存する農作物であるため、エルニーニョ現象が起きたらすぐに対処しなくてはならないと言及した。

フィリピン大気地球物理天文局(Pagasa)の気象予報によると、2023年の下半期中にエルニーニョ現象が起こる可能性は現段階で50〜70%だという。更新があればPagasaから発表される。Leliza氏は、エルニーニョ現象の影響が作物に現れるのは約2〜3カ月後であるため、まずどの地域が影響を受けるかを判断する必要があると述べた。

特に、DA-Davaoはエルニーニョ現象の影響を受けづらい地域は生産量増加を目指し、逆にエルニーニョ減少の影響が見込まれる地域は、被害を避けるためにまとまった箇所に種まきを行うなどして対応していく予定だ。そうすることでエルニーニョ現象に対して脆弱な地域とそうでない地域相互での補完を目指している。

そのため、DA-Davaoは現在エルニーニョ現象の乾季に備え、様々な施策を準備している段階だ。例えば、被害を受けた作物のリハビリのための種子の緩衝備蓄、農薬、高価値作物発芽の研究、トウモロコシのための開放型地表ポンプ開発などが行われている。

現在ダバオを含めフィリピン全土で玉ねぎの値段が高騰中だ。とうもろこしの値段まで上がるのは勘弁願いたい。DA-Davaoの迅速な対応に期待だ。

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