【News】フィリピン全土を襲う玉葱の価格高騰、今や鶏肉の値段の3倍!

ダバオ市の玉葱

サラダからシチューまで、玉ねぎはフィリピン料理にとっても非常に重要な農作物である。しかし現在、フィリピン全土で玉ねぎの品切れと価格高騰が問題になっている。フィリピン農業省によると、現在鶏肉は1kgあたり約220ペソであるのに対し、赤玉ねぎと白玉ねぎは1kg約600ペソと、鶏肉の約3倍ほどの値段にまで跳ね上がっているという。玉ねぎ類の1kgあたりの価格はなんとフィリピンの1日あたりの最低賃金よりも高くなってしまったため、牛肉の胸肉でさえ玉ねぎの現価格より30%ほど安く変えてしまう。

フィリピン下院議員のJoey Salceda氏は、フィリピンは現在「世界で最も国産玉ねぎが高い国」だと嘆きの声をあげ、フィリピン全土の国民もSNSを通じて玉ねぎの価格に対して不満の声を漏らしている。

玉ねぎの価格高騰は、昨年多くの巨大台風がフィリピン各地を襲い、総額数百億ペソもの作物が被害を受けたことで引き起こされた。フィリピン統計局によると、東南アジア各国はここ数ヶ月の急激なインフレに取り組んでおり、消費者物価は12月に8.1%上昇し、14年ぶりの高値を記録したという。

玉ねぎの価格高騰はここダバオでももちろん例外ではない。筆者も先日スーパーで玉ねぎを買おうとしたところ、そもそもそのスーパーでは価格高騰が原因で取り扱いがなかった。現在フィリピン農業省は一時的な解決策として玉ねぎの輸入を推奨している。早く心置きなく玉ねぎを使った美味しいフィリピン料理が食べられるよう願いたい。

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