【食べる】ダバオオリエンタルの児童養護施設HOJ直伝!珍味(!?)バナナの花ハンバーグを作ろう!

バナナの花
バナナの花

こんにちはダバオッチ編集部のツキです。ここフィリピンはジャンクフード大国で、現地の人のご馳走といえば大味の甘いパスタや濃い味付けのチキンなど!もちろんこうした料理もとても美味しいのですが、繊細な味付けを好む日本人としては大味なものばかりでは少し飽きてきてしまうのも事実です。

そこで今回紹介するのは「バナナの花ハンバーグ」です。フィリピンはジャンクフード大国である一方、ダバオは熱帯の豊かな山と海に囲まれていて新鮮な野菜や魚がとても美味しいのです。筆者の個人的な意見にはなりますが、ダバオの食事は素材を楽しめる料理にこそ真骨頂があると思っています!

ダバオッチ編集部は今回、素材を活かした美味しい料理を作ってくれるプロがいるとの噂を聞きつけ、ダバオオリエンタルにある児童養護施設ハウスオブジョイ(HOJ)に行ってまいりました。ダバオオリエンタルはダバオ市街地から車で2時間ほどでいける長閑な地域で、ダバオ市の隣の地域にあたります。ダバオ市の喧騒を離れゆったりとした時間を過ごしたい方にはぴったりの地域ですよ〜

ハウスオブジョイ(HOJ)

さて、早速バナナの花ハンバーグを作っていきましょう〜!

HOJ
噂のHOJ料理番長アーチーさん

〈材料〉

  • バナナの花:3つ(スーパー等ではなかなか売られていませんが、それなりの規模がある公設市場や、週末で出店が多い時の市場で手に入れられます。筆者が購入したのは1つ10ペソ)
バナナの花
バナナの花(別名バナナハート❤︎)
  • コンソメ:半包〜1包(今回使用したのは「Magic Sarap」フィリピン大定番の万能調味料です)
コンソメ
Magic Sarap
  • 小麦粉:適量
  • 卵:1つ
  • 赤玉ねぎ:2つ(現在フィリピンでは台風の影響で値段高騰中… 詳しくはこちら!)
  • ニンニク:1つ

〈手順〉

1. バナナの花の赤い苞(ほう)部分をめくっていきます。ここは食べられません。

2. 赤い苞を全てめくり切ると筍のような見た目の芯が出てきます。こちらが可食部です!苞をめくると現れる雌花と雄花は食べられるようですが、今回の調理には使いません。

バナナの花
可食部

余談ですが、こちら右の写真はHOJの子供たちが、雌花と雄花を使い音を出して遊んでいる様子です。ハウスオブジョイの子供たちは創意工夫で遊ぶ力がすごい!そんな豊かなクリエイティビティが生かされる雇用の土壌が作られることを願うばかりです。

3. 可食部をみじん切りにします。

4. みじん切りにしたら水に晒しアクを抜いていきます。米を研ぐ要領で洗っていきましょう。渋みを消すためにカラマンシーという柑橘系フルーツを絞った水に晒す場合もあるようです。日本でバナナの花を手に入れることができる沖縄では、シークワーサーなどで代用できそうです!

バナナの花

5. アクを抜いたら少量ずつに分け水を切っていきます。

バナナの花
成形ではないので変な形でOK

6. 赤玉ねぎとニンニクをみじん切りにします。

バナナの花

7. 水切りを終えたバナナの花を鍋に移し、赤玉ねぎ、ニンニク、コンソメを加えます。今回使用したコンソメでしたら半包ほど加えましたが、各自使用するコンソメに応じて量を調整してください。最後に繋ぎの小麦粉(適量)と卵を加えてよく練り込みましょう。

バナナの花

8. 7で作ったタネを焼いていきます。焼くというよりは、油の量的に揚げるに近いかもしれません。せっかくのトロピカル料理なので、ココナッツオイルで揚げるのがおすすめです。ここフィリピンでは良質なココナッツバージンオイルが安価に手に入っちゃいますよ〜 日本では高いと思うので、無理せず普通の植物油でも全く問題ありません。

バナナの花

9. 様子を見て裏返しつつ、1つにつき5〜10分焼いていきます。

バナナの花

バナナの花

10. 完成〜!!お好みに応じた調味料でいただきましょう。基本的にはなんでも合います。私はそのまま食べるのが好きですが、HOJ院長のおすすめはワサビ。

バナナの花

皆さん味の想像はつきますか?日本人にも想像のつきやすいように味を表現するなら「もんじゃ焼きのカリカリの部分」です(笑)!筆者食べる前はさぞかしトロピカルで派手な味なのだろうと思っていたら、思いの外馴染み深い味でびっくり。東京下町出身でもんじゃが大好きな筆者お気に入りのフィリピン料理の一つになりました。

まとめ

今回は素朴な美味しさを求めてダバオからはるばる2時間かけてHOJに行ってきましたが、紹介したバナナの花ハンバーグの他にも沢山の美味しい料理をいただきました。そこで料理を手伝ったり、質素で素朴ながらもとても美味しい料理をいただくなかで考えたのが「贅沢」についてです。

私たちは忙しない現代社会を生きるなかでどうしても生き急いでしまったり、短絡的に物質的な贅沢を求めてしまいがちです。そして実際、便利な都会では、簡単にご飯を済ませることができるし、一時的な欲を満たすことが容易にできてしまいます。一方で、HOJは決して便利さとはかけ離れていて料理をするにも薪を使って火を起こしたり、時には一から鶏を捌いたりします。

しかし、そうした不便さのなかでゆっくり時間をかけて生活をすることこそ、ある意味現代社会が失ってしまった本当の「贅沢」なのかもしれないと思わされました。こうした文字通り「Priceless(貴重な)」経験を食を通してできるというだけでも、HOJには一度訪れる価値があります!

バナナの花ハンバーグをはじめとした質素なのに贅沢なご飯をいただきたい方、是非HOJに遊びに行ってみてください!

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