【News】ダバオとサマル島を繋ぐ橋のプロジェクト、10倍の資本を呼び込む可能性

サマル島ビーチ

サマル島アイランドガーデン市のデイビッド・ウイ市長は22日(木)、 バランガイ(行政の最小単位)カリクリック庁舎にて行われた米国の寄付イベントにて、ダバオ市とサマル島を繋ぐ橋プロジェクト (Davao-Samal Bridge)が2023年の第一四半期(1月から3月)に開始される見込みであることを語った。

当プロジェクトがサマル島民に雇用の機会を与えるばかりでなく、完成した場合は島に10倍の資本を呼び込むだろうという見解も併せて示した。さらに市長は、島の居住者が増えることを見越して、有権者に対して島の土地を売却することを推奨している。

当プロジェクトは約230億ペソかけて着工され、片道2車線ずつの合計4車線で総距離3.86kmにも渡る橋及び道路が建設される予定で、5年以内に完成する予定だ。予定からやや遅れて今年10月27日採掘作業を開始したものの、橋の工事を担う中国企業CRBCのプロジェクトマネージャーXiaocong氏は「当プロジェクトは現段階デザインフェーズにあり、橋の工事は来年の早い段階には着工出来るだろう」と楽観的な姿勢を示した。

公共事業道路省(DPWH)のプロジェクトエンジニアによると、同省は先日橋の工事の準備として土壌チェックを行なったという。橋の終着地点は、サマル島のコスタ・マリーナ・ビーチリゾート正面に位置するサマル環状道路とダバオ市のDaang Maharlika通りとRカスリティオジャンクションを結ぶ予定だ。しかし、同リゾートなどを所有するロドリゲス=ルーカス一家も加盟する環境団体は兼ねてから、現時点予定されている工事だと同リゾートに位置するサンゴ礁を傷つけてしまう恐れがあるので、再調整するよう求めている。

環境と開発のバランスは世界どこでも見受けられる永遠の課題のようだ。美しい自然を売りにしたサマル島にて、本末転倒な工事にならないよう願いたい。

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