【News】脱マスクに罰金、三度目の違反者には懲役刑も

ダバオ

世界で広がる「脱マスク」の動きは、ここダバオでは進むどころか、むしろ着用が義務付けられる流れとなっているようだ。トリル警察署のキャロル・ジャバガット少佐(Carol Jabagat)は、逮捕状を回避するために、マスクを着用していない違反者に罰金を支払うように促した。

ジャバガット少佐は6月10日のラジオ「Davao City Disaster Radio」のインタビューで、「違反報告後、500ペソの罰金を支払ってもらうのに3日間の猶予を与えます。支払いを催促するため、警察から違反者に直接連絡することもあります」と述べた。そして、「我々警察は違反者に十分な時間を設けます。違反者が罰金を支払うことを忘れていた、翌日支払うなどと言った場合、その違反について起訴するのに1か月しかないため、猶予を与えます」と続けた。

市条例第0307-20号の違反者は、公共の場でマスクを着用する義務があり、1回目の違反で500ペソ、2回目の違反で2,000ペソ、3回目の違反で5,000ペソの罰金または1か月の懲役が科される。

フィリピンでいう500ペソは、日本円に換算すると1200円程度である。しかし、フィリピンの平均月収が15,000ペソ程度だということを踏まえると、決して安くない額である。そして懸念すべきは、「罰金を取られるからマスクをしなければならない」と国民単位で凝り固まってしまうことだ。なぜ、未だにこの国でマスクが義務付けられているのか。そしてなぜ、各国で脱マスクは加速しているのか。フィリピンは、あらためて自国の文化や世界的情勢とを照らし合わせながら、この件について考える必要があるのではないだろうか。

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