【News】アフリカ豚熱(ASF)、ダバオ地方では「終息が宣言」される

ダバオ市内

ダバオ地方で猛威を振るっていたアフリカ豚熱(ASF)は5月3日時点で終息したと、農業省長官のDr. William Dar氏は明らかにした。これまで多くの養豚が殺処分されたため、豚肉の生産量が落ち込んでいるダバオ地方では、現在生産量を取り戻すプログラムが進行中だ。

5月3日の記者会見にて、Dar氏は、ダバオ地方の3つの州にあるバランガイ20か所でしかASFの感染が確認されていないと述べた。フィリピンで感染拡大した時、ピーク時には3,749のバランガイまで広がったことを踏まえると、かなり落ち着いたことが分かる。

現在、農業省ではASFの影響を受けた養豚業者に再繁殖プロジェクトをおこなっているところだ。同氏は、「2022年、養豚の再繁殖を行うための予算として約41億ペソを用意しています。豚を集め、囲いを設け、豚を生ませる業者、繁殖業者、畜産業者へ支援をおこないます」と語った。

さらに、ASFワクチンを2種類開発しており、現在フィリピンでのテストはフェーズ2に入っていることも明らかにした。ただし、開発に関するこれ以上の詳細はこの時明かされなかった。「フェーズ1の結果は期待できるものです。現在フェーズ2に入っており、その後になって使用できるかを判断できます。結果を得るのは6月になるでしょう」とも、同長官は語った。

フィリピン統計庁ダバオ支部によると、ダバオ地方における豚肉の生産量は2021年に減少したという。2022年2月のフィリピン国家経済開発庁ダバオ支部(Neda-Davao)の調査によると、2021年7~9月の生産量は97,740トンにとどまり、これは2020年7~9月の生産量111,055トンと比較しても大きく下がっている。

ASFの影響が緩和されたため、再繁殖プログラムの取り組みによりダバオ地方の豚肉生産量が回復していくことが望まれる。

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