さまざまな国の投資が活発におこなわれているミンダナオ。ここ最近では、インドのBPO企業がダバオ市に移転を計画しているというニュースもあった。そして、今回新たに名前が挙がった国が「韓国」だ。どのような分野で、ミンダナオのどの都市への投資が計画されているのだろうか。
ミンダナオ開発庁(MinDA)のRomeo Montenegro氏は、4月20日の記者会見にて、韓国とミンダナオの民間企業パートナー提携に注力すると述べた。早速、26日には在フィリピン大使や政府役職、民間企業社員などの代表団がダバオ市を訪問する予定で、ミンダナオの投資価値のある場所を査定するという。また、大型の投資先として、インフラ、通信ネットワーク、エネルギー、農業が考えられている。最初の投資候補に挙がっているのは、ダバオ市とパナボ市である。
Montenegro氏は、「韓国の投資家が投資するにあたり、ダバオ地方で何が提示できるか見せる非常に良い機会です。地元企業と共に働ける特定の案件について、韓国の投資家や企業に機会を提供できればと思っています」と語った。韓国とのパートナー提携が結ばれると、ダバオ市民やミンダナオの住民には数多くの雇用がもたらされる。また、既にミンダナオで進んでいる職業訓練センターやLaguindingan空港、Panguil Bay橋などのプロジェクトも広がりを見せることが期待される。
パートナー提携が結ばれると、その恩恵は他にも与えられる。人的交流が生まれることで、韓国からの観光客にとって魅力的な場所となる。将来的には、韓国とミンダナオを結ぶ直行便も就航すればと思うと、同氏は期待を述べた。
韓国とのパートナー提携が結ばれると、ミンダナオの発展は速度を増して進んでいくことになる。同提携からもたらされる数々の投資や観光業の賑わいは、ミンダナオにとって魅力的な話といえよう。