3月14日、ダバオ地方では293校にて対面授業が再開されたと、教育省ダバオ支部のJenielito Atillo報道官は明らかにした。約2年を経て、対面での学校活動が再開されることになった。今後さらに多くの学校でも対面授業は再開される見通しだが、学校では「ニューノーマル」への対応が求められている。
293校の内訳は、ダバオ市180校、タグム市21校、アイランドガーデン市(Igacos)11校、Panabo市3校、ダバオデオロ州18校、ダバオオリエンタル州(Mati市を含む)35校、ダバオデルサル州24校となっている。そのほとんどは公立校で、私立校もわずかながら含まれている。
3月16日、Atillo報道官は、幼稚園から高校まで、学校の規模に応じて再開する予定であると述べた。そして、「(対面授業の)学校再開については、どの学年にするかを学校に任せています」と語った。ダバオ地方で293校が再開したことに伴い、少なくとも82,683名が登校を再開できたという。この中には、コロナ禍に入学・進学した児童生徒も含まれており、ようやく登校できた子どもたちも数多くいたことだろう。
ただし、ニューノーマルでの学校再開には課題もあるようだ。児童生徒の感染対策として、全教室で生徒間に1メートルのソーシャルディスタンスが求められているという。そのため、各クラスの広さにもよるが、幼稚園では1クラス12人、小学校1年生~中学校では1クラス16人を収容することになるという。
教育省では毎週対面授業を再開できる学校を承認している状態なので、今後ますます多くの学校が再開すると明らかにしている。3月21日にも、計72校が対面授業を再開する予定だという。
ニューノーマルのなか、子どもたちは2年ぶりに学校に帰ってくることができた。制限も多くあるだろうが、子どもたちが学校での勉強や遊びなどをとおして大きくなってほしいと思う。