2021年12月6日(月)、ダバオ市は最新の新型コロナウィルスワクチン接種状況を公開した。12月1日時点で一回目の接種を終えた人は1,136,577名、ニ回目の接種を終えた人が967,053名に達し、目標の人口180万人接種に対して、一回目が87%、ニ回目が75%達成したことになる。また、先月11月29日から12月1日までのワクチン接種デー期間中に接種を実施した人数は75,476名だったと併せて公表した。
ダバオ市保健事務所担当者は市内の接種目標人数について、当初は市民120万人に接種を完了することを目標にしてきたが、ワクチン接種可能な年齢が政府によって引き下げられたことで、現在は市内の人口約180万人全員に対してワクチン接種を実施することを目標にしていると述べている。国家経済開発庁(NEDA)ダバオ地方事務所は、2020年時点でのダバオ市の総人口は182万5450人と報告している。
ダバオ市のワクチン接種に関しては、以前は接種優先順位を確認したのち、専用サイトで予約する必要があったが、現在は全てのワクチン接種会場で予約なしの飛び込みで接種が可能な体制になっており、接種会場の一つであるショッピングモールには連日10代・20代の若者たちが会場へ足を運ぶ姿が見受けられる。また、ワクチン接種デーは、12月も15日(水)と16日(木)に予定されており、ダバオ市は次回も引き続き参加の意向を示している。
ワクチン接種体制の充実のみに限らず、12月3日(金)には新型コロナウィルスに感染した人を緊急で対応するための24時間年中無休のクリニックをアメリカ合衆国国際開発庁(USAID)の援助でバハダ地区にオープンさせ、ダバオ市民は無料で利用することが出来るようにするなど、新型コロナに感染した市民のケアにも力を入れている。