2021年10月1日(金)、フィリピンにおける新型コロナ対策を検討する組織である省庁間タスクフォース(IATF)は10月以降における各地方の隔離措置を公表し、ダバオ市は隔離レベルが緩和され制限のない一般コミュニティ隔離(GCQ)へ移行することになった。制限が緩和されて初めての週末となる2日(土)、3日(日)は外食やショッピングモールで買い物を楽しむ家族連れが多く見られた。
一方、ダバオ市内における新型コロナウィルス感染拡大の影響で、2020年4月以降運航が停止しているダバオ国際空港発着の国際線に関して、ダバオ市観光事務所はシンガポール航空の子会社であるスクート航空(Scoot)が2021年11月から週三回の予定でシンガポール‐ダバオ往復便を就航させる予定であると発表した。実現すれば、1年半以上も停止しているシンガポールとの国際線が再開されることになり地元ではフライト再開に期待する声がSNS等で多く寄せられた。
ダバオ観光事務所の所長によると、シンガポール航空の子会社であるスクート航空、タイガーエアーがパンデミック以前に同じルートを就航していた同じくシンガポール航空の子会社であるシルクエアーの代わりにシンガポール‐ダバオ間を就航することになり、また、先日フィリピン航空が発表したが、フィリピン人海外労働者(OFW)の帰国用としてドバイ‐ダバオ間の直行便(片道のみ)を9月24日に就航させたように10月以降、国際線が徐々に増便されることを期待していると述べた。
フィリピン航空は、10月以降いくつかのASEAN諸国からのフライトをダバオ国際空港発着で就航出来ないかとダバオ市と協議中であるとしている。現在海外から帰国する、あるいは入国する者はマニラあるいはセブの隔離施設で10日間過ごさなければならないが、ダバオ国際空港に直接到着する国際線が増えればダバオ地方あるいはミンダナオ島に居住する住人にとっては利便性が増すとして期待されている。