【News】300名以上ミンダナオ島出身アーティストが出展、ミンダナオアートフェアが開催される

Mindanao Art Fair 2021
©Mindanao Art Fair 2021

2021年9月30日(木)、Lawig Diwa Foundation社はミンダナオ島最大級のアートフェアを2021年10月1日から31日まで開催すると告知した。ミンダナオアートフェアは2019年、2020年に続き、今回で三回目の開催となる。第三回目のアートフェアはミンダナオ島内の30以上のギャラリー、300名以上のアーティストが出展をする予定で、新型コロナウィルス対策として入場人数制限が設けられ、全て事前予約制及びオンラインでの開催になるということだ。

主催者側の発表によると、今回のミンダナオアートフェアのコンセプトは「リミナルスペース」。「Liminal」は、ラテン語の Limen が由来で、類似英語だと Threshold、つまり「しきい」や「限界」、ないしは「境目」、「境界」を意味する形容詞であり、また「Liminal Spaces」とは、何かあるいはどこか境界に位置する場所、といった意味になる。そしてテーマは、現在私たちが新型コロナウィルスの影響で置かれている暗い状況を表して「繭のトンネル」だという。

このテーマは実際に体験することができ、暗いトンネルの入り口から入場し、奥に向かって進んでいくと未来のへの希望と未知の旅を継続する強さの象徴である蝶が人々を迎い入れ、蝶を追ってさらに進んでいくと大きな2階の広間(展示エリア)に辿り着く。暗いトンネルを進んでいくと大きな光溢れる場所に足を踏み入れる、世界を混乱させたウィルスという脅威と世界の分断から明るくて希望溢れる未来への境目あるいは境界というものが「リミナルスペース」というコンセプトで表現されているという。

その他にもダバオ出身の芸術家「ジェフ・バンゴット」による約2.4m×約12mの巨大壁画が展示会場の入り口に設置されている他、ダバオ市の有名ファッションデザイナーとモデルによる「アートウォークファッションショー」、同じく有名建築家の建築物、ミンダナオ島出身の学生が制作した絵画、彫刻、壁画も展示される。また、アートを通じて環境への意識、特に廃棄物処理への意識を高め、深く考える活動を行っている大学教授なども出展しているというだ。

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