ダバオ市と同じミンダナオに位置するタグム市では、これからの街の発展を見据えて道路工事がおこなわれている。その一部である高架道路が2021年10月から開通となることを、同市の市長は公表した。
タグム市長のAllan Rellon氏は、建設開始から4年が経っている道路工事について、高架道路については年末までには車が通れるようになるだろうと述べた。そして、高架道路を巡回路として提供し、その間に高架道路の下を通る国道の舗装工事をおこなうとも述べた。国道の工事区間に限り、今回通れるようになる高架道路を通行することになる。道路工事は2022年3月までに完了する見込みだ。
2021年10月に開通する高架道路は、タグムのDaang Maharlika国道沿いに建設され、全長1.6キロメートル、総工費は27億ペソとなっている。今回のプロジェクトについて、公共事業道路省(DPWH)ダバオ支部のDean Ortiz報道官は、タグム市の発展を後押しするのに不可欠なものだと述べた。また、これについては経済界からの理解も得ていると、Ortiz氏は認めた。同氏は、「今後この街がどうなるのかを、そして交通が大きな問題のひとつになってくることを知っておくべきです。このプロジェクトは、タグムの発展のためのものです。ビジネスの支援にもなるでしょう」と述べた。
この考えに異論をもつ人もいる。ダバオデルノーテ州前州知事のRodolfo del Rosario氏は、同プロジェクトは適切なプロセスを取っていない、高架道路は必要ではないと主張している。しかしながら、タグム市側もこれに対し、適切なプロセスを取っていると反論している。
ダバオ市でも渋滞が問題となり、道路工事が盛んにおこなわれている。今回の工事はこのような事態を先読みしたものであったと同時に、納得しない人がいることも事実のようだ。