【News】複数のPCRテスト担当者からCovid-19陽性者が見つかる

フィリピン ダバオ

ダバオ市で進むPCRテストにおいて心配な出来事があった。第一感染者のPCRテストをおこなうSta.Ana保健センターの検査担当者から新型コロナウイルス(Covid-19)の陽性者が見つかったのだ。これを受けて、同センターは一時閉鎖されている。

6月16日、ダバオ保健所のAshley Lopez所長は、毎日おこなっている検査の結果、Sta.Ana保健センターの職員8名がPCRテストの結果陽性となったと明らかにした。 そのため、Sta.Ana保健センターを1週間閉鎖し、濃厚接触者となる他のスタッフへの感染を防ぐために、該当のスタッフを一次接触者(F1)として隔離措置に入らせると語った。そして、「危険のあるスタッフを入れません。もし彼らも陽性で、綿棒を使った検査をしようものなら、検査を受けに来た人全員が陽性になってしまいます」と語った。

コロナ禍に入ってから、Sta.Ana保健センターはダバオ市の主なPCRテスト会場として機能してきた。しかし、検査を受ける人数が増えたことを受け、現在は二次感染者(F2)および三次感染者(F3)についてはクロコダイルパークおよびMagsaysay Park(Sta.Anaセンターの前に位置する)で検査を受けるようになっていた。そして、Sta.Ana保健センターではF1に該当する人の検査を唯一担当してきたが、一時閉鎖中はクロコダイルパークもしくはMagsaysay ParkでのPCRテストを受けることになる。

PCRテストの拡充が続くなか、ダバオ市はPCRテストをおこなう人材をさらに集めようとしているところだ。市が雇用した人材に加え、アメリカ合衆国国際開発庁(USAid、アメリカ版青年海外協力隊に近い存在)から追加でPCRテストチームが2部隊派遣され、市内のPCRテスト実施を支援している、USAidは既に携帯PCRテスト部隊や輸送部隊も強化しており、市内の主な検査会場に派遣される予定となっている。

ダバオ市の検査件数は増えており、ダバオ保健所は1日1,000件以上を実施している。ダバオ市Covid-19タスクフォース代表のMichelle Schlosser医師によると、ダバオ市がPCRテストを重点的におこなった結果、陽性率は7.57%にまで跳ね上がったという。インフルエンザに似た症状をしていた人を対象にした検査や集団検査をおこなってこれだけ高い陽性率が出ているということだ。

ワクチン接種が進むなか、Covid-19の感染は広がりを見せている。基本的な感染対策に取り組み、自分がCovid-19にかからないだけでなく、周りに広げない行動が求められている。