6月14日、サマル島アイランドガーデン市(Igacos)のAl David Uy市長は、ダバオ市の災害ラジオでダバオ市-サマル島間の橋に何も進捗が見られないとして不満をあらわにした。その翌日(同月15日)の朝、あらためて災害ラジオに出演したUy市長は、前日の発言について謝罪した。この1日で、どのような出来事があったのだろうか?
Uy市長は、「感情的になって発言してしまいました。傷つけることを言いました。私の発言に関して、フィリピン国公共事業道路省(DPWH)に謝罪したいと思います。どうかしていたのです。申し訳ございませんでした」と語った。また、同省次官のEmil K. Sadain氏、および長官のMark Villar氏にも謝罪した。その前日(6月14日)、Uy市長は橋建設に関する進捗状況が何も出てこないことへの不満をあらわにし、「DPWHさんにお尋ねしたい。橋はどこですか?」などとコメントしていた。同様に、同省次官にも橋建設に関するきちんとした計画はどこかと問いただしていた。
Uy市長の話によると、6月14日のインタビュー後すぐにDPWHから連絡があったという。そして、ローンの話がまだ進行中であること、そしてDPWH職員と数週間以内に正式に会い、橋建設の進捗状況について話を聞くことになっていることを明らかにした。
また、橋建設の計画が何年もの間延期を続けていることを心配しているとも語った。その一例として、いくつか反対意見が上がっていると述べると、RodriguezおよびLucas家についての話を取り上げた。この家族は、橋が完成することで所有地の環境や海洋生物に悪影響があるのではないかと危惧している。そして、「土地問題で議論が生じれば、遅れが生じるだろうと考えるのが常です。しかし、彼らにも計画を変える権利があるのです」と語った。そして、この家族は計画の撤回手続きを既にとっており、既に市議会で決議が通っているという。
しかしながら、市長は橋建設には賛成の立場だ。橋が完成すれば、サマル島の急速な発展が見込めるからだ。
感情的なコメントだったかもしれないが、計画がどのような状況かが分かるきっかけとなった。今後どのような話が出てくるかが注目される。