2021年5月8日(土)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は省庁間タスクフォースダバオ支部(RIATF)が定める新型コロナ感染拡大防止策の一環として、州境検問強化に関する市長令を発行した。これにより、14日(金)午前12時1分からダバオ地方と隣接する州を陸路で行き来する条件が厳格化された。
ダバオ地方とは、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州及びダバオ市の5州1市構成されている。ダバオ市の隣接するダバオ地方外の州は北ミンダナオ地方になるため、検問は州境のマリロッグ地区で実施された。
5月16日(日)、ダバオ市警が発表した情報によると、初日の5月14日(金)はダバオ市と北ミンダナオ地方の州境であるマリロッグ地区で35台の車両及びおよそ150名が72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書等、必要な書類を持参しておらず、市内に入境することが拒否されたという。
また、ダバオ地方の州境検問強化に関しては事前に周知されていたこともあり、導入開始からこれまでのところ大きな問題は起きていないとしているが、スムーズな越境やトラブルを避けるために、必要な書類を理解して持参しておくことが望ましいと付け加えた。
ダバオ地方の越境については、医療従事者やフロントライナー、公務員やビジネス、医療提供が必要な人などは、これまでと同様にPCR検査の陰性証明書を持参しなくとも問題ない。また、ダバオ地方内で仕事を持ちダバオ地方外に自宅がある人なども同様に免除される。
ダバオ市警はダバオ国際空港で偽造された陰性証明書を提出して逮捕される乗客が増えていることに関連して、仮に陸上での越境で偽のPCR検査の陰性証明書を提出した場合、空港のケースと同様に逮捕、高額な罰金が科せられると市民に注意喚起を促している。