【News】ダバオ地方の州境検問強化、5月14日から導入開始

サラ・ドゥテルテ市長

2021年5月8日(土)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は省庁間タスクフォースダバオ支部(RIATF)が定める新型コロナ感染拡大防止策の一環として、州境検問強化に関する市長令を発行した。これにより、14日(金)午前12時1分からダバオ地方と隣接する州を陸路で行き来する条件が厳格化される。

ダバオ地方とは、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州及びダバオ市の5州1市構成されている。ダバオ市の隣接するダバオ地方外の州はブッキッドノン州になるため、検問は州境のマリロッグ地区で実施される予定だ。

省庁間タスクフォースダバオ支部(RIATF)が定めた規定によると、観光目的でダバオ地方に入境する者、ダバオ地方に居住しているもののダバオ地方外に出境して再度入境する者等は、PCR検査の陰性証明書の所持が求められ陰性証明書を持たない場合は入境が拒否されるという。

但し、医療従事者や新型コロナ関連で最前線の業務に従事する者、公務員や正式に仕事関係で必要だと許可されたエッセンシャルワーカー、あるいは人道的観点から入境が妥当だと判断される場合などはPCR検査の陰性証明書が免除されると定められているが、市民の中には一度ダバオ地方外に出ると戻ってくることが難しくなると不安視する声が大きい。

サラ市長は、ダバオ市はダバオ地方の商業拠点であり陸路でダバオ地方に入境する者にPCR検査の陰性証明書を求めることは、様々なヒト、モノ、サービスに影響を与えるだろうとコメントしているが、市内の新型コロナ感染拡大防止策としては必要なことだとしている。