2021年5月10日(月)、ダバオ市は市内に居住する高齢者への新型コロナワクチン接種を11日(火)より開始すると公表した。また、先行して実施されていた医療従事者へのワクチン接種についても5月11日及び12日で接種スケジュールが完了する予定であることも付け加えた。
ダバオ市保健局の局長によると、市内の高齢者へのワクチン接種は11日(火)からSMラナンショッピングモール、マティーナアプライヤ小学校を会場として、中国シノバックバイオテック社のワクチン及び英国アストラゼネカ社のワクチンを使用するということである。
ダバオ市によると対象となる60歳以上の高齢者は93,468名、保健所が登録された情報に従い、接種スケジュールを作成し、携帯電話のテキストメッセージを使用して当人に連絡が行く仕組みだという。また、一日当たりの接種人数は300から350名を目標に設定されている。
ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、地元のラジオ番組に出演し、高齢者へのワクチン接種が開始されることについて、ワクチン接種はあくまでも任意ですが、新型コロナの流行を抑え込んでいくためにも、集団免疫を獲得していくためにも接種することを強く勧めたいとコメントしている。
新型コロナのワクチン接種が思うように加速していかないフィリピンであるが、5月11日(火)時点でダバオ地方には28万回分のワクチンが供給されている。ダバオ市は少なくとも120万人の市民にワクチン接種を完了することを目指しているが、現在のペースだと年内に目標を達成するのは難しそうである。