【News】ダバオ地方外からの入境に関する規制強化発言でサラ市長が釈明

国軍

2021年5月3日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、ダバオ地方外からのバス、ジープニーや乗用車等での入境に関してダバオ国際空港に到着した乗客と同様に72時間以内のPCR検査陰性証明書の提出を義務付けることを検討している件について自身の発言が混乱を招いているとして釈明した。

サラ市長は、ダバオ国際空港に到着した乗客全員に72時間以内のPCR検査陰性証明書の提出を義務化しているのにも関わらず、陸上での入境に関しては対策を取っておらず、高額なPCR検査費を払えない人が抜け道的に陸路でダバオ地方に入境していると問題認識を示していた。

そのため、ダバオ市以外のダバオ地方と連携してダバオ地方外から入境にする人にはダバオ国際空港に到着した乗客と同様、全員にPCR検査の陰性証明書の提出を実施するように計画し、ダバオ地方の省庁間タスクフォース(IATF)に要望していた。

しかしながら、ダバオ地方と隣接する地方の首長らからはダバオ地方への入域を一律に制限することは経済的にも大きな損失であり現実的ではなく、ダバオ地方を行き来する度、高額なPCR検査を受けなくてはならないのは国民の負担を強いるだけでメリットがないと発言するなど、批判が相次いだ。

サラ市長はこうした背景から自身の発言が混乱を招いているとして、現時点でPCR検査の陰性証明書提出を義務付けているのは陸路及び空路からダバオ市への入境者で尚且つルソン島及びビサヤ諸島から市内に入境する者だけだと発言を修正し釈明をしている。

フィリピン内務自治省ダバオ支部は、ダバオ地方の省庁間タスクフォース(IATF)が詳細な規定については最終調整中としながらもサラ市長が要望していたダバオ地方外からの入境制限を大筋で承認したと発表した。これにより域内に入境する者は72時間以内のPCR検査陰性証明書の提出が義務付けられることになりそうである。

ただ、医療従事者や生活必需品関連の業務に従事している人、域内に仕事を持っている人や必要な移動の際には陰性証明書の提出が免除され、実際は不要不急の移動となる旅行者のみに規定が適応される可能性が高い。ダバオ地方の省庁間タスクフォース(IATF)が詳細な規定について今週中に確定するとしている。