ダバオ地方で、SDGsで掲げられている目標14「海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用」にリンクするようなコンテストがおこなわれた。そして、この度1位を受賞したのは、世界で最も美しい湾であるPujada、Balete、そしてMayoをもつMati市であった。今日はMati市の海を保全する取り組みなどについてお伝えしたい。
今回のコンテストは、ダバオ地方の港湾都市を対象におこなわれ、水産に関する省庁である「the Bureau of Fisheries and Aquatic Resources」が主催したものだ。そして、3月26日におこなわれた表彰式で、Mati市の地方自治体は200万ペソの小切手と表彰盾を受け取った。
Mati市は、不法漁業の厳しい取り締まり、禁漁期中の厳しい監視、家庭ごみや産業ごみで珊瑚礁の水を汚さない、マングローブの保護や再生のためのプログラムなど、様々な活動に取り組んでおり、これがコンテストの基準で見たときに最も評価が高かったという。表彰式にて、Mati市長のMichelle Nakpil Rabat氏は、Matiにある3つの湾の環境と、そこにいる海洋生物を守るために市民が協力してくれたことに感謝の意を示した。そして、今後も力を貸してくれるMatiのみなさんこそ、この市の一番大きな財産だと語った。人々の理解と協力があって、Mati市の美しい湾は守られているのだ。
今回のコンテストは、農業省に構える「Bureau of Fisheries and Aquatic Resources」がおこなったもので、水産資源保護の推進、フィリピンの水産資源の持続可能なマネジメントの重要性に関心をもってもらうこと、そして利害関係者にも資源の保護や保全をする活動に参加してもらうことをねらいとしておこなわれた。また、その指標として、不法漁業の厳しい取り締まりや、禁漁期中の厳しい監視などが設定されており、Mati市はこれにならって取り組みをおこなってきた。
日本でも、フィリピンでも、美しい自然やそこに住まう生き物を大切にしようという気持ちは同じだ。これからも豊かな自然を守っていき、次の世代につなぐことができればと思う。